部活動 [ 18/25 ]
『えっと・・・もう一回言って?』
「片倉は部活に入らないのか?」
『うん、その後』
「まだ決まってないんなら弓道部に入らないか?」
『・・・なんで?』
私が聞くと、おチビさんの代わりに琥太郎先生が答えてくれた。
「直獅は弓道部の顧問なんだ」
『へぇ・・・』
部活かぁ・・・今まで考えたことなかったけど、
この学校男子ばっかりだし、
やってみてもいいかも・・・
『夜久さんは何部に入るのかな?』
「聞いてみたらいいんじゃないかな?」
『半兵衛よ・・・簡単に言わないでくれたまえ』
半兵衛は反省の色をほとんど見せずに謝ると新たな提案をしてきた。
「音楽部なんてどうかな?」
『音楽部?』
「昔から音楽が好きだっただろう?」
『それはそうだけど・・・この学校音楽部なんてあるの?』
「それなら確か新入部員が一人いたはずだ。あぁ、勿論夜久じゃないから安心しろ」
よかった・・・夜久さんはいないんだ。だったら見学に行ってみてもいいかな?
私はその日の放課後、早速見学に行くことにした。音楽室に行くと中からピアノの音が聞こえてきたのでノックしてみる。
『失礼しまーす・・・』
「はい?」
中から出てきたのは天使様でした。