まずは自己紹介  [ 12/25 ]


ー佐助sideー

「星那・・・」
「星那ちゃん・・・」
「全く・・・バカ親め。一体何のために星那の側にいたのだ」
「・・・わりぃ」

・・・だいたい揃ったかな?あと来てないのは・・・

ードドドド

「星那殿ーーーーーー!!」
「ちょっ、真田の大将うるさい!星那ちゃん起きちゃうでしょーが!!」
「む・・・すまない」

遅刻してきた大将も集まり、これで関係者は全員集まった。

「みんな聞いて。今からこの二人の先生に星那のこと全部話そうと思う」
「話すのはいいが・・・猿、それを星那は了承してるのか?」
「安心して、右目の旦那・・・話すことを提案したのは星那だ。話しといた方が今後楽だとか言ってたぜ?」
「・・・相変わらず星那くんは賢いね」
「バカ親とは大違いぞ」
「・・・コイツ」

毛利の旦那が鬼の旦那に喧嘩を売るのはいつものことだからこの際スルーだ。

「どうしようか右目の旦那。どこから話せばいいんだろう?」
「とりあえず、自己紹介でもしたらどうだ?コイツらだって俺たちが星那の何なのかわかってないだろ?」

んー・・・それもそうか。

「じゃあまずは・・・そこの小さい人から!」
「なっ!小さいって言うなーッ!!」
「諦めろ。直獅は小さいんだ・・・」
「琥太郎センセまでッ!み、見てろ!今にドーンと成長して、お前ら全員見返してやるからな!!」

まぁ・・・無理でしょ

「あ、俺は陽日直獅!片倉の担任だ!」
「・・・担任が星那の面倒見てなくてどうする」
「政宗様・・・ご自重なされよ」
「・・・OK」
「俺は保健医の星月琥太郎だ。・・・今回の件は直獅に一人で来るように伝えなかった俺のミスでもある。すまなかった・・・」
「アンタは嬢ちゃんに帰るよう言ったじゃねぇか・・・それを聞かなかったアイツらが悪い」

鬼の旦那の言う通り・・・確かに帰宅を促していた。それにも関わらずアイツらはこの場に残った。

「佐助・・・」

そのうえ俺の大事な星那に暴言まで吐いた。俺アイツらだけは絶対・・・

「佐助!!」
「ッ!な、何?大将・・・」
「自己紹介・・・佐助の番だ」

あぁ・・・そっか。

「ごめん、大将。ちょっと考え事してた。俺様は・・・片倉佐助、であってるのかな?かすが・・・笑わないで」
「フ・・・すまん・・・」
「ったく・・・あー、こう見えても星那の母親ね」
「は、母親!?」
「直獅・・・」

ハハハ・・・まぁ普通の母親は女だしね。

「片倉小十郎・・・星那の父親だ」

よく見ると星那は右目の旦那にも俺様にも似てないよね・・・いや、まぁ竜の旦那も大将も似てないしおかしいわけじゃないけどさ。

「Ah・・・片倉政宗。って恥ずかしいな・・・あ、星那のbrotherだ」
「某は真田・・・じゃなかったでござる。片倉幸村、星那の弟でござる!」
「俺は前田慶次。星那の幼馴染みだよ」
「わたくしはうえすぎけんしん。かのじょのこくごきょうし。ふだんはものかきをしています」
「かすがだ。星那の英語教師をしている。普段は出版社に勤め、担当として謙信様の原稿を受け取っている」
「俺ァ長曾我部元親。星那の科学教師で、普段は漁師をしてるぜ」
「我は日輪の申し子、毛利元就ぞ。星那限定で社会教師をしている」
「僕は竹中半兵衛。星那の数学教師だよ。あ、普段は毛利財閥の料理人を・・・」
「星那の生みの親・・・」
「ちょっと明智の旦那?調子に乗らないで」
「・・・冗談ですよ。明智光秀、婆娑羅学園の保健医や明智研究所で研究などしていますが、星那の生物教師をしていますよ・・・」
「・・・・・・・」
「あ、コイツは風魔小太郎って言って星那の体育教師だから。よろしくね」

自己紹介も終え、説明をしようとしたとき・・・

『ん・・・』
「星那ちゃん!?」

星那ちゃんが目を覚ました。

「星那!俺がわかるか?」
『んぁ?佐助?』

この場にいる全員が深くため息をついた。

「星那・・・これから星那のこと全部話そうと思うんだけど、自分で話せる?」
『うん・・・あ、ごめん。かすがちゃんもうちょっと近く来れる?』
「あ、あぁ・・・私はいくらでも近付けるが、星那は大丈夫なのか?」
『かすがちゃんだったら平気だよ。それに、この学校に通う以上、ちゃんと訓練しなきゃ。みんなみたいに物わかりのいい人なんてなかなかいないんだし・・・』

星那・・・

「偉い!俺様感激!!今日の夕食は春巻きにしちゃう!!」
『ちょ・・・人の好物バラさないでよ!恥ずかしい・・・あ、話すね?この人たちが私にとっての何かは聞いたんだよね?』

・・・それにしても、さっきまでの星那は一体なんだったんだろう?


  









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