ひとり
![](//static.nanos.jp/upload/s/smilenico/mtr/0/0/20120131210038.gif)
ケータイのバイブが鳴るたび、こんなに苦しくなるなんて。
「あ、メール」
震えた携帯電話と、ディスプレイに浮かぶ不二の名前。
ケータイを開いて、不二のメールを読む。
From.不二
sub.(non title)
もう寝ちゃったかな…?
明日の練習試合、頑張ろうね!
ただそれだけの文章だけど、不二からメールが来た。
嬉しくて、同時に胸が苦しい。
不二が好きだから。
クラスと部活が一緒で、たぶん他の人よりは親しいと思う。
でも、不二にとってオレはあくまでも親友。
それ以上ではない。
To.不二
sub.Re:
まだ起きてたよ(^ω^)
がんばろ!
メールの返事を打って、送信。
ただこれだけの文字を打つのに15分かかった。
書いて、消して、また書いて。
馬鹿みたいだ。
みんなは不二の笑顔を見て笑い合う。
でもオレは直視できなくて。
目線はいつも下を向いたまま。
拒絶されるのが怖くて。
”親友”としてさえ見てもらえなくなるのが怖くて。
オレは一歩を踏み出せない。
好きにならなければよかったのかな…?
また、ケータイは不二のメールを受信した。
オレは今日もまた、ひとり。
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ポルノのラインを聴きながら書きました
ところどころにそれっぽい表現が…
不二からメールって珍しそうですよね
2011.12.11
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