ありふれた魔法
「えーじ」
それは、魔法の言葉だ。
魔法も何も、オレの名前なんだけどね。
でも何でかな。
不二が呼ぶと、それは魔法の言葉に変わる。
「えーじ」
だって、ねぇ?
「えーじ」
不二に呼ばれるたび『スキ』が増えていくなんて。
ただ呼ばれるだけでこんなに幸せになれるなんて。
そんなこと、考えられなかった。
「不二」
君も同じだったらいいんだけどなぁ。
「不二」
君がスキ。
----------
36が可愛くて仕方がない。
[ 19/25 ]
[
*prev
] [
next#
]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -