ありふれた魔法



「えーじ」



それは、魔法の言葉だ。


魔法も何も、オレの名前なんだけどね。
でも何でかな。
不二が呼ぶと、それは魔法の言葉に変わる。



「えーじ」



だって、ねぇ?



「えーじ」



不二に呼ばれるたび『スキ』が増えていくなんて。
ただ呼ばれるだけでこんなに幸せになれるなんて。
そんなこと、考えられなかった。



「不二」



君も同じだったらいいんだけどなぁ。



「不二」



君がスキ。





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36が可愛くて仕方がない。




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