ピアス



「ね、メリー、これあげる」
「何これ…?」
「開けてみて?」



メリーの頭の中が春ちゃんでいっぱいなのはわかってるけど、でも。



「え…ピアス…しかも片方だけ…」
「そう。もしも、さ」



もしオレでも悪くないなって思ったらそのピアスつけてよ。



「オレ左耳ー君右耳ー」



そう言って笑ったら、顔真っ赤にして怒ってた。
叫んでる内容なんて、もうオレの耳には入らない。



全然振り向いてもらえなくても、君が好きで嬉しい、なんて。
君はそんな想い、気付いてないだろうけど。





----------
千鶴のもう片方のピアスはきっと好きな子にあげるんだ!っていう妄想から
千鶴ほんと男前だよ…!素直に応援したい
どうでもいいけど、君右耳ってすごい言いづらい←
そして千鶴のあれはピアスではなかったという事実…まぁいっか!←


[ 17/25 ]

[*prev] [next#]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -