手を絡める



こーちゃんはずるい。



「こーちゃあーん」



こーちゃんの腕に絡みつく。
かっこよくて、優しくて、勉強ができて。
何もできないボクとは大違い。



こーちゃんはいつもボクに優しくしてくれる。
何で?
何でなんにもできないボクと一緒にいてくれるの?
同情なの?それならいらない。



「こーちゃんアイス買って!」
「はいはい…」



今だってこーちゃんの手に”絡みついてる”ってかんじ。
”絡めてる”んじゃなくて。
あーぁ、何でボクはこんなにチビなんだろう。



ボクが一人じゃ何もできないから一緒にいてくれてる。
そういうんじゃなくて、もっと対等に。
こーちゃんに認めてもらえるように。
もっとちゃんと腕を絡められるように。
頑張ってみようかな。





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あきらとこーちゃんも好きなんだけど、あんまり書けない…
あきらくんが身長伸ばす決意をした理由がこんなかんじだったら可愛いなぁ、とか


2011.08.04


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