道連れ 「・・・・・・・・・!お兄ちゃんがお客さん?」 「おきゃくさん?」 「あぁ、そうだよ。お兄さんにここの案内を頼んでるんだ。」 「……………へぇーーー!…………私も一緒に行きたい!!」 「………はっ?ちょっ何言ってんだよ!駄目だ!!」 「ああ、勿論いいぞ。」 「はっ!?マジであんたまで何言ってんの!?ダメだ!兄ちゃんがダメっつーんだからダメだ!!」 「まぁ、いいじゃないか。そう怒るな。」 「よくねーよ!!!あんた、スラムがどんな所か分かってねぇだろーが!! いいか!スラムってのは強盗、誘拐、殺しがあって当たり前!! そんな所にこんなひょろっちい兄ちゃんと餓鬼3人なんか一緒にいたら、襲って下さいって言ってるよーなもんだろ!!たとえ客の頼みでも駄目だからな!!!!」 「あー、分かった分かった。気を付けるよ。よーし、お前らスラム探検へ行くぞー!」 「おぉーーー!!!!」 「人の話を少しは聞けよォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」 頭を抱えて叫ぶ少年の声がスラムに響き渡った。 「2人は何て名前なんだ」 「私はテンだよー!」 「セイだよー!」 「そうか、テンとセイか。2人とも私の側を離れるなよー」 「はーい!!!」 「おい、信。何膝をついてるんだ。早く行くぞ。案内しろ。」 「マジでお前には二度と会いたくねぇ!!!!!!」 ----------------------------------------------- 何度も言いますけど、好きなんです。キングダム。 [back] |