スラムへ 「・・・・・・・・・・・・おい、大丈夫か。」 うつむき、唇を噛み締めている少年に声をかけると 少年はキッと顔を上げ、私を睨んだ。 「ちっ、余計なことしやがって。あんなの、俺は一人でもなんとかできた!!」 大丈夫そうだ。 「そうか、それで、お前に頼みたいことがあるのだが。」 「嫌だね!!誰がお前の頼みなんか聞くもんか!」 「スラムを案内してくれ。」 「おい!俺は嫌だって言ったぞ!!」 「報酬は、そうだなぁ・・・・」 「おい!人の話を聞けって!!!」 「まぁ、このくらいで足りるだろう。」 「おい!ちょっと!!俺は嫌だって言ったよなぁ!?」 「よし、少年、行こうか。」 「マジお前なんなんだよォォォォォォォォォォォ!!!!」 頭をかかえて叫ぶ少年の声が繁華街に響き渡った。 「そうだ、少年、名前は?」 「・・・・信。」 「そうか、信か。私の名は蘭だ。それじゃあ、案内を頼むぞ信。」 「・・・はぁ。わかったよ!案内すればいいんだろ!案内すれば!報酬はきっちり払ってもらうからな!!!」 「・・・あぁ、もちろんだとも。」 「・・・あれ・・・・お前、蘭ってことは、・・・・・女?」 「ああ、なんだ、気づいてなかったのか?」 「ええええええええええええええええええ」 ---------------------------------- 管理人はキングダムも好きなんです。いいよね、キングダム。 [back] |