喧騒の出会い ドタタタタタ、、、、、ドダダダダ、、、、、 ーーーーーやけに騒がしいな。 軍議も無いので書斎に籠って文献をあさっていたが、外が騒がしいために集中出来ない。 また紅明が倒れでもしたのだろうか 貧血気味の弟が倒れるのはいつもの事なので、走り回る従者の姿は珍しくないが、書斎の中まで走る音が聞こえるのは初めてのことだ。よっぽどの大事なのかもしれない。 バタバタと走る音が近づいて来るに連れて、何やら騒がしい声まで耳に入り、どうやら、そういう訳では無い事を知る ーーーーージュダルと紅玉か?もう一人は誰だ。 三人の声が聞こえるものの、一人は耳にした事の無い声だ。どうやら男のようで、新しい武官か何かだろう。 それにしても書斎の中まで聞こえるというのは、一体どれほどの大声なのか。 何故かどうにも気になり、腰を上げ、扉へと向かう。 どうやら、直ぐ側まで来ているようで、何やら喚いている声が聞こえる。 その声の正体を確かめようと扉に手をかけた時だった。 チチチ、、、、、、、 ーーーーーーーーーールフだと? 一瞬見えた姿に戸惑う。 何故、ルフが見えたのか? 扉に手をかけたまま考えていたその時ーーーーー 「氷魔法(サルグ)!!!」 「ぎゃあぁぁぁぁあああああ!」 「なっーーーーー!?」 ズガァァァァァァァンッッッッ!!! [back] |