女神物語 | ナノ


▼ 謎の女

一人、突然現れた女。


「おっ!何だ何だ?喧嘩か?」


そんな女に興味がわかない訳もなく、わらわらとそれまで通り過ぎていたならず者達が集まってくる。




「なっ!お、お前は誰だ!」

一人が叫んだ。


「あぁーー?女を泣かせる貴様等のような低俗野郎共に名乗る名前なんざ、持ちあわせてねぇんでね!」


そう言って、女は ニィッ という形容詞がつきそうな笑みを浮かべる




「ーーーーーー山田花子って呼んで良いよ!!!」




(((名乗るんかい!!!そんでもって偽名かい!!!)))


そう、その場にいる全員が思った。

もちろん、海賊団も一緒で、あからさまな挑発に憤る。




「ーーーてんめぇぇぇ、んなあからさまに偽名名乗りやがってェェ!!!野郎共!女だからって容赦はいらねぇ!やってやれ!!!」


「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」

安い挑発に乗り、何処に潜んでいたのか、仲間と思われる海賊達が次から次へと出て来る

およそ、100名

「おぉーっ!いいぞ、やっちまえ!!!」

「あんな女捻り潰せ!!!」


野次が縦横に飛ぶ中で


「おうおうおう、威勢だけは良いようだな!

そーゆーのは嫌いじゃァないよ!

よし、やってやる!!!かかってきやがれ!」


戦いの火蓋がきられたのであった!








だがしかし、


「ーーーーっ、つよ、すぎ、、る。ガクッ」


100人近くいたであろう海賊達は、結局、手も足もでず完敗であった。

船長に限っては未だなお失神したままである。


「おいおいおい、やっぱり威勢だけかよ!

萎えるわーーー。おい、もっと頑張れよ!!!

それでも海賊かよ!!!!」


倒れた海賊の頬を叩きながら女はさもつまらなさそうにしている。

その場で女だけが元気だった。無駄に。


もう終わりかよー、と野次馬達も元に戻っていく。

そんな中で


「ーーーーーーーおい、今の、、、」
                
「ーーーーーーあぁ、俺も、、、"見えなかった"」

「これは、報告だねぇ」

「あぁ、こんなところにあんな女がいるなんてなァ」

お前さん、100をあんなに早くできるかい? 

あぁ?覇気使えば一発だろーが

、、、生身でだよ

あぁ?、、、無理だな。あそこまで早くは出来ねぇ

だよなぁー


そう言いながら2つの影がその場を去ったのに気づくものはいなかった。

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