女神物語 | ナノ


▼ 女神という名


"女神"それは、百年前の伝説の女大将の呼び名だ。






おそらく、この世の中にその名を知らねぇ者はいねぇはずだ。

あのルフィさえ知っているのだから。

その名の通り、まるで女神のような美しさであったらしい。

そういえば本名は聞いたことがねぇ。



なぜ伝説なのか


それは関わった戦い、それがどれ程の規模であろうとも、"女神"がそこに"いれさえ"すれば、その戦いは海軍の勝利に終わったからだ。と、昔ジジィに聞いたことがある。




女でありながら若くして大将となったこともそう呼ばれるきっかけであっただろう、とも言っていた。

何でも21の時には既に大将の位にいたらしい。
とんでもねぇ女だ。


とにかく強い女だった、何度も訓練で殺されかけたと話すジジィの顔がどこか淋しげだった事をぼんやりだが覚えている。


何でもジジィがまだ将校でなかった時に忽然と姿を消してしまったそうだ。

今海軍にいる、ジジィや、元帥も含め、老将校達は皆その"女神"の教え子だったらしい。

ジジィよりも強えなんてとんだババァなんだな、と思った覚えがある。







その"女神"が、だ。
まぁ、本物かどうかは定かでないが







「わぁぁぁぁぁぁぁ!皆ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!私が止められなかったばっかりにぃぃぃぃ!、、、グスッ」


「おーおー、だからスマンって、気絶させただけだから、生きてるから、ほら、泣き止め、な?」


「、、、ひぐっ、、えぐっ、、、あい」


「、、、、、。」

こうして俺の目の前で女をあやしている訳だが。



コイツが"女神"だと?


どうやらリンネは落ち着きを取り戻したようで、気絶したクルー達の介抱をし始めた

心なしか女はホッとしているように見える


ーーーーー信じらんねぇ



そうさ、強えから女神だなんて呼ばれてるだけさ。







だが、妙に、強えからだけじゃなく、"女神"であるような気がするのは一体どうしてだ?












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