女神物語 | ナノ


▼ 女神

「火銃!!!」


「おぉ、やるねぇー」


ニシシと笑いながら、余裕で俺の火を避ける

何故だ!何故当たらねぇ!!!


「、、、チクショー、、、全然余裕じゃねぇか」


何なんだコイツ、強すぎる。




違ぇ、、、、俺が弱ぇんだ




言いようのない怒りが奥から沸き上がる。

なぜ勝てねぇ!なぜ当たらねぇ!!!

相手に対してじゃねぇ、俺に対しての怒りだ

俺は、今まで何してた、自分の力を過信して!
一人で船を守ることすら叶わないなど!!!

怒りに任せて己の火を放つ


「クソッタレ!!!!神火 不知火!!!」



「おおー、気合入ってるねぇー









 うん、そろそろお遊びは終わりだ。」





 ジュッ、、、!!!







 肉の焼ける音がした





「なっ、、、、!?」


あろうことか、俺の火をアイツはその手で受けた。


「怒りに任せていい戦いが出来るなんて思わない方がいい、エース君。

ほら、現に、私の手は"焼けただけ"だ。

普通なら消し炭には出来るはずだが、、、力が霧散し、余分な部分にまで力がかかっているなぁ、、、

いいか、この力の真髄は、いかに炎の純度を高められるかにある。

お前の炎はまだまだ赤い。この実の最高の純度を知ってるか?

それは、"白"、さ。




、、、と、授業はここまでだ。


さぁ、次はこっちの番だ。頑張って私を愉しませてくれよ!!!」


そう言って女は身構える

何だ、一体何が来る。



「、、、クソッ、こっちは力尽きかけてるってのによ!!!」


「よし、いくぞ。」


一段と笑みを深めて女がそう言った時だった












「おいおい、やめてくれよい。あんたが暴れたら船が壊れるどころじゃぁ済まねえだろい。






"女神"さんよぅ。」














は、、、、?




女神、、、、、?







「お、マルコか!!!何だよ、久しぶりだなおい!!!

あと、女神って呼ぶなって言っただろうが!」




「、、、、は?」






久しぶり、、、だと?
いろんな疑問が混ざり合い、状況が理解できない。

何なんだ、知り合いなのか、、、、?

というか、ホントにコイツが"女神"だというのか?






そんなはずはねぇ







「はいはい、レイさん。ところであんたこれはちぃとやり過ぎだろい。

大事なクルー達に何してんだよい。」


「え、、、、あぁ、ハハ、いやぁ、つい、熱が入ってな!相変わらず強いなぁ!エドワードのとこは!」


「たりめぇだよい。」








そうさ、たとえ、この女がどれ程恐ろしく強ぇとしても
"女神"であるはずがねぇんだ










"女神"はーーーーー











百年も前の、伝説の女大将の呼び名だからだ

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