女神物語 | ナノ


▼ 突入

「レイさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


あぁ、どうしよう!
私が説明不足だったために!恩人を死なせてしまうなんて!!!
マルコ隊長にも、お前は、ちぃと考えが足りねぇんだよい、って言われてたのに!!!
私の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!

頭の中は大混乱だ。何が何だかわからない中、何故か私は強く思った。


私が、助けないと!!!、、、と

考えるより先に体が動いていた



「レイさん今行きます!!!



、、、、って、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



リンネ、行っきまーす、と

飛び降りたは良いものの、、、いや、良くない!

良くないよぉぉぉぉ!!!どうすんのこれ!私も死んじゃうよ!?

助けるどころじゃないよ!

マルコ隊長のような羽もないのに何故飛び出したんだ私ぃぃぃ!

あー、下向けない!!

嫌だ、まだ死にたくないぃぃぃぃ



すると、突然の背後からの轟音



ズカァァァァァァァン!







恩人が甲板へ激突したであろうことを察する



あ、これは、だめだ。私死んだ。



お母さん、お父さん、家を飛び出してごめん。産んでくれてありがとう、恩人を殺してしまい、この度死ぬことになりました。
私はおやじにも会え、優しい白ひげ海賊団の一員となれ、幸せでしたありがとう、、、



「って、死ねるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


そうだよ、父さんが言ってたじゃないか、諦めたらそこで試合終了だよ、、、!って!

何とか生き抜かなければ!レイさんの罪滅ぼしのためにも!

そうだ、とにかく下を見よう、下を、、、


体の向きを変え、恐る恐る目を見開く



うん、木片がある。

さて、ここからどうす、、、、、ん?


「、、、、、木?」


そう、眼下に広がっていたのは木片だった。

え、木片って、えっ!?


「、、、え、浮いてる!?」


何ということか、私は浮いていた。


「お、リンネ、大丈夫か。」


そして、何とそこにはレイさん。


「ええっ!?さっきズカァァァァァァァンって!えっ!?」

もう何がなんだか分からない。

「ん?あぁ、甲板ぶち破っちゃったからなぁ、あー折角の一張羅がボロボロだー」


あーぁ、と、さも残念そうに埃を払うレイさん。

甲板ぶち破ったのになんで生きてるのですか。あなた不死身ですか。
というか、何で私は浮いているのですか

「あの、、、、」

「あ、すまんすまん、そんままだった。」

パチン、と指を鳴らすレイさん。



「えっ?、、、、、ぐえっ!」

いきなり降ろされ、腹を強かに打ってしまった。

普通に痛い。

てか、どうして浮いていたんだろう

もしかしたら能力者なのかもしれない。

とにかく、死なずに済んだんだ。

あーーーー、助かったぁ。


と、ホッとしたのもつかの間。

聞き慣れた音を耳にする。




「敵襲!敵襲!」




あ、敵が出たんだ。こんな時になんて馬鹿な人が、、、ん?



ふと、辺りを見回す。




、、、、、あれ、、、レイさん?


恩人の姿が見えない。



(私の家族は凄く強いんですよ!!!)

(へぇ、、それは戦ってみたいなぁ)

(レイさんには、悪いんですけど、兄達が勝ちますね。負けたところなんて見たことないですもん!)

(ほぉ、、、!それはもう、戦うしかないなぁ)

(いや、止めといたほうがいいと思いますよ。兄達は手加減てものを知りませんから)

(おぉー!いいねー、そーゆーの待ってたんだよー)


「、、、、、。


レイさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

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