▼ それは、よく晴れた昼下がり
「リンネの帰りがおそいねぃ。」
「、、、そうだなぁ」
「大丈夫かな、、、」
隊長達も何人か集まり、リンネの帰りを待っていたが、一向に帰ってこない
この島についてあまりいい噂を聞かないので、尚更不安が増す。
天下の白ひげ海賊団ともなれば、それこそ強い敵が多い。だが、一番面倒なのは、そこらの身の程も知らない者達が喧嘩をふっかけてくることだった。
時間の無駄でしかないため、極力、雑魚共との接触を避けようとこの場所に停泊したのだが、裏目に出てしまったようだ。何分街の様子がわからない。
確か六時間程前に買い出しに行ったはずだが、おなじ時間に行った奴らは皆帰っているし、あまりにも遅い。
そして、遊びに街へ降りていたイゾウとサッチからとてつもなく強いと思われる女の報告をうけた。
、、、何かあったのかもしれない
買い出しは今回、一番隊の役目だったので、それぞれに仕事を割り振ったが
少々戦えるからといって、リンネを一人でやるべきでは無かったのだ
「、、、まったく、手のかかる妹だねぃ。
ちょっと迎えに行ってくるから、すまんが、あとは頼むよい。」
「「「おう」」」
さぁ、行くかよい。
と、ドアを開けた時だった。
ズカァァァァァァァンッッッッッッ!!!!
「なっ!!!?」
何かが甲板を突き破ったようであった。
「敵襲!敵襲!!!!」
警報が鳴り響く
それは、よく晴れた昼下がり
(おいおい、これ以上面倒事増やされたら困るんだよい)
そうぼやいて、一番隊隊長マルコは敵の方へと足を進めたのだった。
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