私はあなたのためならこの命がどうなったっていいと思ってた、死んだっていいと思ってた。それほど私はあなたを好きで愛していた。なのに、それなのに、どうしていなくなっちゃったの?私、あなたがいなかったらどう生きていけばいいの?私のこと置いていかないでよ、

ああ、やっと気がついた。ひとりになるって、こんなに悲しいんだね、寂しいんだね。死んでもいい、なんて思っちゃだめだ。私あなたにこんな寂しい思いさせるところだった。


ねえ、もう、会えないの?話せないの?抱きしめることもできないの?



「……会いたいよ…馬鹿…」

「…あァ?馬鹿だと?」


不意に後ろから聞こえた声に振り向いた。目の前には、クロコダイルが、いた。


「っ…クロコダイルっ!」



途端、抱きついた。まだ、生きてた。抱きついたところからとくんとくんて音がする。よかった、本当に。気がつけば私は涙を流していた。それをクロコダイルが拭ってくれる。ちょっと乱暴だけどそれがまたあなたらしくて、逆にまた涙が出ちゃう。

「…生きててくれて…ありがと…」


なんて柄にもないこと言ったら当たり前だって少し笑って言われた。







あなたと私の存在理由



100924

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