「マスター…」


カイトに呼ばれたからなにー?って後ろ向いたらいきなり、ぎゅって抱きしめられた。え、なに!普段のカイトなら絶対にこんなことしないと思う。だってへたれだしバカイトだし。や、そういうところも好きだったりするんだけど。でも、今日のカイトなんか変。ていうか、これはちょっと密着しすぎじゃないですか。耳に、耳に息かかるんですけど!


「あ、あのーカイト?」
「なんですか?マスター」
「えと…、なんで抱きついてるの?」


マスターが可愛いからですって、あれ、なんか答えになってないよね!しかもなんかキャラが違うんですけど。え、これどうすればいいの。なんて思ってるとカイトがいきなり私を持ち上げて自分の膝に向かい合わせになるようにのせて座らせた。


「カ、カイトっ!?」
「ん、マスター…」


驚いた私にクスって笑いながら、プチプチと制服を着たままの私のカッターのボタンをギリギリの所まで外して太ももを撫でてくる。「いい眺めですよ、マスター」なんて言う。ちょっと、本当にやばい。このままじゃ、やられる!
てか、ん?あれ、なんかカイト酒くさ……まさか…


「…あんた酒飲んだでしょ!」
「…?そこにあったジュースなら飲みました」
「それっ!それお酒!」
「………まあいいじゃないですか」
「〜っ、よくないって、んっ」
「可愛いマスター、好きです」






炭酸ラムネとアイス
(あまく解けあう真夏の日)


100817

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