やばいやばいやばい、めっちゃ緊張するんですけど。やっぱりラビの言うことなんて聞くんじゃなかった。なにこの、ぴらぴらふりふりな白と黒の洋服………てこれメイド服じゃん!これでリンクを落とせってか!ラビのばか!もう半泣きだよわたし。


「なにしてるんです」



えええええ!!!なんでええ!!



「リ、リリリンクっ!?」



ああわたし馬鹿。今すんごく声裏がえっちゃったのが自分でも分かった。どうしようどうしよう!頭の中でその言葉がぐるぐる。



「お帰りなさいませ、ご主人様?」
「……」


やけになって思い切ってスカート持って精一杯可愛く言ってみたんだけど、あれ?効果なしですか?左手で顔を覆って溜め息なんてついちゃってますけど。…やっぱりこの格好がイタすぎた?とか悶々している間にリンクが近付いてきた気配がした。


「…全く、馬鹿ですかあなたは」
「……へ?きゃ」



いきなりグイッて引っ張られてすっぽりリンクの腕の中へダイブ。しかもがっちり腰に回された手の所為でうまく身動きがとれない。



「ね、リンク、手どけて?」
「嫌です」
「ね、お願いだから」



なんとか腕から逃れようとぐいぐいリンクの腕を押してみたけどびくともしない。するとあろうことか、この男太もも撫でてきやがった!



「ひゃ、ちょ、リンク!」
「はい?」
「な、なにしてんの!」



あ、やばい。この顔は完全にスイッチ入っちゃってるときの顔。こうなったリンクにはわたしはもう従うしかないのだ。



「その言葉遣い、よろしくないですね」
「そんなこと、あっ、ふ」


「お仕置き、しますか」


出来心とその後
(誘ったのは君、ですから)

100711

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