お前、今日から俺の僕な。ちなみに、拒否したり逃げたりしたら、犯すから 昨日の昼間トウヤ君に言われた言葉が、頭の片隅に張り付いて剥がれてくれない。頭の中ではトウヤ君の怪しい笑みと、あの言葉が延々と再生され続けていた。あのあと私は思いっきりトウヤ君を蹴って、資料室から逃げ出した。 「もしかしたら殺されるかも…」 そんなの嫌だ。私はまだ人生を楽しみたいし、美味しいものも食べたいし、それに恋だってしてない。ゆえにまだ死ぬわけにはいかない。 「学校行きたくないなー」 トウヤ君にも会いたくないし、レッド先生にも出来れば会いたくない。昨日は昼休みに勝手に帰っちゃったから、きっとものすごく怒られるだろう。 通学路を自転車に乗りながら私は大きくため息をついた。 |