「ぃ…んぱい…フィル先輩!」 「ん?…ああ、なまえ」 「もう…何回も名前呼んだんですからね。どうしたんですか?ボーっとしたりして」 「いや、なんでもない。行こう」 「は、い…」 「なまえ?」 「ねえフィル先輩」 「ん?」 「フィル先輩は…」 「?」 「…っ、なんでもないです。忘れてください」 「そうか」 「………」 「………」 「………」 「なまえ」 「はい?」 「あの…」 「?」 「…っ、いや、なんでもない」 「そうですか…」 「ああ」 「………」 「なまえ」 「はい」 「もうすぐ、18歳の誕生日だな」 「…そうですね」 「アンタも…同じなのかな」 「え?」 「…いや、なんでもない」 「そうですか」 傍にいて欲しい、どこにも行かないで、言いたいことばかり言えない。 フィルタリングは18歳になれば外すことが可能で、きっと長く生きているフィル先輩は、傍にいられなくなる寂しさ知っているのだと思います。自分がいない方が幸せだって、静かに身をひくのだと思います。という妄想 |