ゆめ | ナノ



ヒビキへの3つの恋のお題:交わした約束/本気にしてもいい?/答えはもう出てる shindanmaker.com/125562
↑の診断を元にツイッターで書き綴ったヒビキの夢小説(ツイ夢)例によってとても長いです。



注意:年齢捏造!



「大きくなったら結婚しようね」
「うん!」
「約束だよ」
「うん!わたしヒビキくんと結婚する!」


それから11年。16歳になった今でも、幼い頃に交わした約束は、わたしの記憶の中で、今も色褪せることなく輝き続けている。ヒビキはきっと忘れているだろうけど。

テレビでポケモンリーグの特集が放送されていた。四天王率いるチャンピオンのイスに座るのは、見慣れた幼なじみの姿。


「なんか遠くなっちゃったな…」


テーブルに頬杖をつきながらため息をついた。あの頃からわたしの気持ちは何一つ変わっていないというのに。どうしてヒビキなんだろうと何度も何度も考えた。スクールにも男の子はたくさんいたのに、ヒビキだけをずっと好きでいた。友達にも過去に縛られるなって何度も言われた。それでもヒビキだった。


「…なんでこんなに好きなんだろう」
「誰を?」


ふいに聞こえた声にわたしは振り返った。

「ヒビキ!」
「なんでここにいるのって顔してるね。あ、失礼しまーす」


ヒビキは一通り話した後、ドアをノックして部屋に入ってきた。


「なに入ってきて…」
「はいはい。よっこらせ」


ヒビキはわたしの言葉を遮ると、背後にあったベッドのど真ん中、わたしの真後ろにどっかり腰掛けた。


「なんでわざわざそんな狭いところに…」
「誰の家だろうとベッドは僕のものだから」


キラッという効果音がつきそうなくらい清々しい笑顔で、訳の分からないことを言うヒビキに、わたしはため息をついて立ち上がった。


「どうかした?」
「…飲み物とってくる」


リビングでオレンジジュースをグラスに注ぎながら、わたしはまたため息をついた。いつもそうだ。ヒビキはわたしが少し悩むと目の前に現れる。それでまたわたしの心を好き勝手荒らして去って行くん。まるで竜巻みたい。


「本当ずるい…」


それでも喜んでしまうのは惚れた弱みなのか。

カランとグラスの中の氷が音をたてる。ヒビキは先程と変わらない状態で、無言でポケギアを弄っていた。


「はい。オレンジジュース」
「ありがと」


とん、とオレンジジュースをテーブルに置いて、ヒビキの隣に腰掛ける。瞬間、ヒビキの肩が小さく跳ねた。


「は?」
「えっどうしたの?」


急にこちらに顔を向けて、驚いたような声を出すから、思わず動揺してしまった。


「わたし何かした?」
「何かっていうか…まあ何もしてないけど…」


ヒビキにしては珍しく、頬を赤く染めてしどろもどろで答える。その光景にわたしはますます首を傾げる。終いには「なんでもない」と言ってベッドに寝転がってしまった。その様子が気になったけれど、気にしないことにして、わたしは視線をテレビへと移した。


「ねえ」


テレビに夢中になっていると、ふいにヒビキに腕を引っ張られ、わたしはベッドに倒れ込んだ。驚いて閉じた目を開けば、超至近距離にヒビキの顔があり、今度は驚いて目を見開いた。


「さっきの」
「えっ?」
「好きな人って誰?」
「えっ?」


ヒビキの問いに、わたしは聞き返すことしか出来なかった。好きな人って、だってなんて答えたらいいのか分からない。わたしはヒビキのことが好きですって?そんなの言えるわけがない。ウジウジと悩むわたしに、ヒビキはまた「好きな人、誰?」と繰り返した。


「…なんでヒビキに教えなきゃいけないの?」


わたしの口から出たのは、なんとも可愛くない言葉だった。


「わたしが誰を好きでも、ヒビキには関係ないもん」


つくづく素直になれない自分に腹がたつ。素直になりたい。可愛くなりたい。ヒビキに好きって言いたい。


「関係なくなんかないよ」


わたしはヒビキの言葉に目を丸くする。ヒビキはとても嬉しそうな顔で微笑んでいた。


「ヒビキ」
「そう言って欲しかったでしょ?」
「なんで…」


悪戯に笑うヒビキに、視界がだんだん潤んでいく。


「何年幼なじみやってると思ってんの。あまのじゃく。僕は何十年も一緒にいるのを見越してこうしてるんだから。いい加減素直になりなよ」


優しい笑うヒビキに、次々涙が溢れてくる。撫でられる頬からどんどん熱くなっていく。ああ、やっと素直になれる。


「あの約束、本気にしていいの?」
「うん」
「あのね、わたし」


ヒビキが好きです。



以上のツイートを約一時間に渡って投稿し続けました(迷惑もいいとこだ)もったいなかったので支離滅裂ですが、ここに掲載させていただきます。



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