ノックアウト5秒前


8/31〜9/13までの拍手お礼文、遊園地編最終話^^


カフェで一息ついた後、紫苑の希望で二人は観覧車に乗っていた。

「ねぇネズミ、ゴンドラってけっこう揺れるんだね、知らなかった」
「まあな」

何度か乗ったことのあるらしいネズミと違い、初めて乗った紫苑は珍しそうに外の景色に見入っていた。





ピロロン。
軽快な音がする。携帯カメラのシャッター音。

「ん、上手く撮れた。保存、保存…っと」
「え?ちょっと、ネズミ?なんで写メなんか…」
「えーだって、外見る紫苑があまりに絵になってたから。携帯の待受にしよーっと」
「え、ちょ、待てよ、やめろよ」

ネズミの手にある携帯を奪おうと、紫苑が身を乗り出す。
それを軽々とかわしながら、ネズミはにやりと笑う。

「ざーんねん、もう保存しちゃった。バックアップも、とっちゃったもんねっ」

しかし二人がゴンドラの片側に移動したため、ゴンドラがギギギと音をたてて傾ぐ。

「ちょ、紫苑戻れって、わっ」
「わっ、わわわ」

どたどた、どたん。
ゴンドラが傾いたためバランスを崩し、二人揃って転ぶ。
紫苑は座席の角に頭をぶつけ、うっと呻く。

「あててて…。ネズミ、大丈夫?」

頭をさすりながら起き上がるが、ネズミはまだ床に伸びたままだ。
心配になった紫苑は、かがんでネズミの顔を覗き込む。

「ネズミ?」
「…ふふっ、はははっ、あははははっ、おかしい、あんたといると、すっごく楽しい、ははははっ」

ネズミは床に寝たまま、腹を抱えて笑い出す。
そのまま紫苑の手を引っ張る。
ネズミの方へかがみこんでいた紫苑はよろめき、思わず床に手をつく。

「ありがと紫苑、だいすき」

そう言うとネズミは、紫苑にキスをした。

不意打ちをくらった紫苑は目を回すほどびっくりする。
してやったりと得意気に笑うネズミを見てはっと我に返り、紫苑は愛しい恋人をぎゅっと抱き締めた。


じゃっ、紫苑、あのパレード見たら帰ろうぜ

へぇ、今日パレードがあるんだ?

うん、ちゃんと調べてきた

えっ、ありがとう…、でも次こそはちゃんとぼくがエスコートするから…!

…まぁ、期待せずに期待してるよ

なんだよ、ぼくだって大人なんだからな

デート経験のない大人、ね

15の歳の差馬鹿にすんなよ…!

あ、紫苑って31歳だったんだー、意外。けっこう童顔なんだな、20代だと思ってた



(とりあえず、おわり)
紫苑はサーティワンですよー年齢初出しドキドキ。
30代アウトな方いらしたらどうしようガクブル。
中身は立派な大人だよ的な年齢にしたかったので、30代なのであります…。
でも見た目はせいぜい24くらいで、若作りとかじゃなくて本当に若く見える感じかな、と。

あ、二人でツーショット記念写真撮るエピソード入れるの忘れたww
紫苑もネズミもにこやかに最高の笑顔で写真に収まっていることと思います^^
そしてネズミは、女装してる時は他人の前で絶対喋らないんだぜ!
だって声は男だもんね、女の声音も作ろうと思えばできるけど面倒だと思って笑顔でごまかしてると思うw
で、その笑顔に紫苑はちょっぴり嫉妬してたら良いと思うんです^^


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