俺と、スライムな彼 1 スライムの中には人型になれるのもいるみたい。 これは、長年友人だと思ってきた彼が実はスライムだったので明らかになった事実だ。今、俺と彼(まだ人型)は俺の部屋で、話愛、じゃない話し合いをしているとこだ。 「ごめん‥俺人間じゃなくて」 「うん」 「でもお前の事、好き‥すぎて‥ッ(照)」 「いやいやいやいや」 何勝手に盛り上がってるんだ。俺は彼に、実はスライムだった発言と、実は俺の事が好きだった発言を同時にされてそれはもう焦っている。だが焦りながらも、ちょっと疑問に思っていた事を彼に聞いてみる。 「‥けどお前、彼女いるじゃん」 俺が知らないとでも思ったか。これでお前もう俺が好きとか言えんだろ。 そう思ったのに、彼は顔色一つ変えずに、 「うんいるけどあれはお前のかわりだ。」 これだ。 しかも彼は、つーか知ってたんだ、とかちょっと嬉しそうに呟いたりしててまるでダメージがないみたい。俺ショック。 「なあ、お前は彼女いないよな」 「あー‥うん興味ない」 「じゃあキスもまだ?」 「あー‥まあ、うん」 「ハアハアハア」 鼻息荒いって思った時にはもう彼の顔が真ん前にあって、 「ん、れろ」 唇をなめられていた。 「ッちょ!ぎゃあ!やめッ‥あふ‥ッ」 「んん‥ッはあ‥ちゅぅうう‥ッ」 「‥ッ‥‥‥ッ」 舌を唾液たっぷりにピストンされて苦しい。まだくるしいのに、 「うはッ‥あ‥」 「やばい‥スベスベ」 人間じゃありえないヌルヌルした物が胸を撫で回す感覚に下をみると、彼の右腕の肘から下あたりが薄いピンクい物体にかわっていて‥。つまりそこにあるはずの腕や手首は文字通りスライムになっていた。 「うわあ!」 「ごめん。おねがい‥ッこわがんないでよ‥」 彼の左腕と、肘より下が異常に長くてヌルヌルして腕の原型を留めてない右腕が、胴体に回って、正面から抱きしめられる。右腕のスライム部分は長すぎて、俺の胴体を三周くらいして抱きしめる。 「こわ‥ッ‥怖ぃ」 「‥ごめん‥」 彼が頭を俺の首筋に押し付けて謝る。ありえないけど、下腹あたりがきゅんとした。しばらくそのまま謝られ続けて、彼の声が泣き出しそうになってきた頃、これもありえないけど、 「もう大丈夫。‥はやく」 俺は彼に続きをねだった。 ++++++++++ 「んんッああッ」 「はああ‥はあ‥ッ」 彼のスライム化した右手には胸を。スライム化した左手にはこすり合わせた彼と俺の息子を握られ弄られている。そしてキス。 「ん‥‥ッん‥‥ッ」 「ちゅッちゅうう‥ッ」 「あ゙ッも、だめ‥ぇえ」 「ああ゙‥ッはああ‥おれッ‥俺もだよ‥ッ」 「‥‥あ゙ひ‥‥ッ」 「あはぁ‥ッかわいい‥んあ゙ッ‥先っぽ好きだね‥ッ」 「ーーーーーーーッ!!」 右手のスライムから枝分かれした細いスライムに尿道を貫かれてフィニッシュ。彼もいったみたいですごい力で抱きしめられて、胸同士がこすれて、 「ああぁあ゙‥ッうぅん」 ‥俺はもう一回いった。 「なん、なんでえ‥っ?ありえな‥」 「はあッかわいすぎ‥」 「あっちょ‥、やめろ‥くっつくな‥っ」 「すきだ‥ほんと、すきだよ‥。すき‥、まじですき‥、わかって‥っ」 「ちょ‥‥」 「お前も、俺をすきって言って‥ッ!おねがい‥ほんと、すきだからッ‥おれ、こんなとこ見たら‥、もう‥」 「おま‥はずい‥やめろ」 こいつなんなの。首に腕(今度はちゃんと人間の腕)をまわされて、ほっぺとか肩あたりに頭を擦り付けられながら喋られると、ちょっと、きもちいい。心臓がぎゅうぎゅうする。けどそれ以上にはずい。 「ほんと、すきなんだよ‥っおねが、お願い、俺を好きって、言って‥っ」 「‥っ」 顔あつい。こいつのこと、すきかも、とか思う俺はもうだめかも。 「俺の子供、産んでください‥っ」 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ばかやろうッ!」 俺の拳が彼の頭にクリティカルヒットした。 ×|× さくひん とっぷ |