森番はすぐさま人間を排除しようと思った。
しかし驚き目を見開くだけの人間の首を即座に跳ねるのはいかがな物か。森番は一瞬迷った。

その迷っている間に人間は人間は森番が何故自分を殺そうとするのかを聴いた。
人間は目の前にいる存在がこの森を守る森番である事を聴くと、ならばもし自分を生かしてくれたら他の人間がこの森に近づかない様言い聞かせると言った。
森に迷い込んだ人間は近くの小さな土地を治める領主だったのだ。

森番はそれならばと頷き、その背に人間を乗せると森の入り口まで乗せて行ってやった。
もう二度とこの森には近づかない様に、そして約束は守るようにと言い聞かせて。



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