II 


世界は育ちながら新な命を生み出し、そしてまた成長し、そして初めて人間となる物を生み出した。

最初は獣と同じだった人間が火を使い始めた時、意思を持つ森は不安を抱いた。
我々は意思と知恵を持つが、身を守る術を持っていない。
未だこの森に人間は入り込んで来ていないが、今後どうなるかは分かりはしない。
そこで木々は新しい強い命を、森番となる物を生み出した。

森で生まれ、森で死んだ獣の骨を芯に使い、泉の周辺の白い砂と木々の葉を混ぜ込んで肉体を作り上げ、その肉体に力を吹き込んだ。

そうして出来上がったのが、この世界にたった1匹しかいない森番。



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