連絡
結局あの後、執事さんが犯人だった。
奥さんが亡くなられてすぐに、若い女の子にデレデレしているのは奥さんが不憫だと言うことで、目当ての子が自分が原因で怪我でもすれば辞めてくれるだろうとのことで行ったと言う。
ただ、被害にあったお姉さんは諸岡さんが昔駆け落ちしたことがあり、その時に出来た娘だということが判明した。だから倒れた時に呼び捨てにしてしまったのだと。
亡くなられた奥さんとは子供が出来なかったら言いづらく、黙って娘を見守っていたかったから、諸岡さんはこのお店に通いつめていたらしい。
「珠雨ちゃんの言う通りだったね!」
『ね、ちょっとびっくり』
「珠雨ちゃんの推理の早さには本当にびっくりするよ」
『お兄ちゃんとか小五郎さんも同じくらいに考えついてると思うよ』
「そーお?」と首を傾げる蘭ちゃんに、「小五郎さんはいつもお兄ちゃんにヒントあげてるから」と言えば、「そうなんだ」と小五郎さんの方を見ていた。よく現場に遭遇するけど、蘭ちゃんは小五郎さんにくっついているわけじゃないから知らないところでそういう事をしているんだと納得してくれたのかも。小五郎さんの一言がヒントになってるのは本当の事だし。
「ああ、車椅子の事だけど。返却出来るようになったら僕か佐藤さんから連絡するから」
『急がなくていいよ、一応義足あるし』
「でも珠雨ちゃんの大事な物だからね」
笑ってそう言った高木刑事は、諸岡さんと執事さんを連れてパトカーに乗り込んで署に向かった。後ろからボディガードだろう人たちが乗った車が追いかけて行き、私達も帰ろうという事になった。
『大丈夫?重いなら下ろしていいよ?』
「下ろせないだろ…それに別に重くないから、大丈夫だよ」
小五郎さん達とも別れて、車を停めている駐車場までお兄ちゃんにおんぶしてもらった。
後部座席に座らせてもらって、零さんが運転席に乗ってすぐに車を発進させる。
『で、帰ったらすぐに「お仕事」行くの?』
「そうだね、そのつもりだよ。さっきラムからも急ぐようにと連絡が来たし…」
事件の捜査中に、急いで情報を渡すようにとラムのおじ様から直接連絡があったらしい。いつもならジンお兄さんとかベルモットお姉さんとかを通じて言ってくるのに、直接言いに来たってことは薬関係かな。
零さんはそれも気になるようで、今すぐにでも工藤宅に行きたいらしい。
『念の為もう一度言うけど、喧嘩しないようにね』
「頭には入れておくよ」
『あんたね』
人の家だってこと分かってるのかしら。
「まさか、赤井に僕が行くこと連絡してないだろうな」
『誰にも何もしてませーん』
「ならいいけど」
言わなくても大丈夫だろうと思って、今回は何も連絡していない。今日はコナン君が零さんと一緒にいたから何かしら気がついてはいるでしょうしね。
家に帰ったら課題しなきゃだわ。
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