お布団で

※お泊まりしてます※


夜中ふと目が覚めた。時計を見るとまだ午前二時で外は真っ暗。この時間に起きた時はいつも決まって、


「ん、…んん…」


高明さんが隣で魘されてる時だったり。

人が悪夢で魘されてる時起こした方がいいのか、落ち着かせるのがいいのか。正解は分かんない。
私は頭撫でたり、背中を撫でたり、そうやって落ち着かせる事しか出来ない。起こしても何も出来ないから。

起こさないように、ゆっくり、ゆっくり頭を撫でる。汗で張り付いた髪を梳いて、優しく、ゆっくり。


『いっ…』


余程嫌な夢なのか、背中を思いっきり引っかかれた。布越しでも痛かったけど、仕方ないことだし我慢。思わずでた今の声で起きてないか確認するも、特に変わらず魘されてる。
これは明日のお風呂別々かな。前に背中引っ掻いた事知った時土下座する勢いで謝ってきて、面白いくらい甘やかそうとしてきたから見せない方がいいよね。

少しすれば、強ばった表情も落ち着いてきて、規則正しい寝息に変わる。

私の役目は、こうやって高明さんをしっかり寝かしつけること。

お風呂の時どう言い訳しようかしらね。

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