※もろ語注意



パンプスを脱いで片足で玄関の隅に追いやる。
ちゃんと並べなさい、という背中からのお小言にはーいと適当に返事をしても彼が私の代わりに丁寧に並べてくれるのを私は知っている。

早足で廊下を進み、目指すはキッチン。
冷蔵庫から2リットルの麦茶のペットボトルを取り出し、コップに並々に注ぐ。
それを一気に煽った。

「んっ、っんく、んっ、」

コップの中の麦茶は見る見る内に消えていく。
喉を鳴らして飲み込み、あっという間に空になったコップをバンッと置いて私は一言。

「はー生き返った!!」
「貴方、手は洗ったんですか?」
「え、ああ、まだ」

キッチンにやって来たトキヤはまたお小言を投げる。
慣れっこなので大して気にすることもなく素直に石鹸で両手をジャブジャブ洗った。
言われてはいないけれどうがいも忘れずに。

「トキヤも麦茶飲む?」
「お願いします。半分ほとでいいですよ」

手洗いうがいを済ませ、もう一度キッチンに戻りコップに麦茶を注いで渡せばトキヤは白く美しい喉を上下させながら麦茶を飲み干した。

「トキヤ暑くなかったの?」
「暑かったですよ。日焼けもしますし、今度のデートは家にしましょう」
「えー」

そう、今日は珍しく外出デートをした。
平日の日中にランチとウィンドウショッピングをするという簡単なものではあるけれど、トキヤと外に出るのが久し振りで私は一週間も前からこの日を楽しみにしていたのだ。
それに引き替えトキヤは日に焼けるのを酷く嫌がっており、外に連れ出すのは大分骨の折れる仕事だった。
渋々承諾したトキヤは、真夏であるというのに長袖長ズボン、顔や首、手には日焼け止めを塗りたくり、変装用なのか大きなサングラスを掛けて待ち合わせ場所に現れた。
変人過ぎて逆にあの国民的アイドル一ノ瀬トキヤとは誰も気付かなかっただろう。

「ところでこの部屋暑いですね。クーラー点けないんですか?」
「え?あれ、言ってなかったっけ?うちの部屋、今クーラー壊れてんの」

首元の服の裾をパタパタしながら言ったら、トキヤは目を見開いて「はぁ!?」と大きな声で叫んだ。

「ちょっと、じゃあなんで名前の部屋に来たんですか。私の部屋にすればよかったじゃないですか」
「だーからクーラー壊れてたの忘れてたんだって」

ごめんごめん、と手をひらひらさせて言ってもトキヤのショックは収まらないようだ。
この部屋の唯一の冷房器具である扇風機をトキヤの真正面に持ってきてスイッチを入れる。
首振り機能も使わない、トキヤのためだけの扇風機だ。

「はい、これで我慢して」
「…」
「うちわも貸してあげるからさ」

どこにやったかなー、とファッション雑誌を山積みにしている辺りを探した。
確か最近使ったはずだ、多分。

「うーん、どこかな…」
「…」
「待ってね、確かあるはず。あ、先にお風呂入る?水風呂とか気持ちいいよ」

四つん這いになってローテーブルの下を覗き込み、ここにも平積みにされている雑誌やチラシを漁る。
いい加減資源ゴミに出さないと…と自分の掃除のサボり癖を嘆いた時だった。

ぺろり。

「っ!!」

違和感を覚えた首筋に反射的に手を添える。

「汗かいてますよ」

四つん這いの私に覆い被さるようにして、トキヤは私の首筋を舐めたのだった。

「ちょ、何すんの!」
「汗をかいていたので」
「意味分かんない!」
「こんな暑い部屋に連れてこられたんですよ?少しくらい楽しい思いをしないと」

ムカつくくらい爽やかな笑顔でそう言ってのけるトキヤ。
弱みに漬け込むような言い回しをして、私を大人しくさせようという魂胆だ。
なんと卑劣な。

「暑いですよね、脱いだらどうです?」
「え?やだよ、」
「一人で脱げませんか?まったく、仕方ないですね」
「ちょ、待て待て待て、」

前開きのブラウスのボタンを上からひとつひとつ外されていく。
止めようと彼の瞳を覗くとにっこり微笑まれてしまい肩を押し返す力もなくなってしまう。
この表情に私が弱いと知っててやっているのだ、この男は。

「ほら、貴方も暑いんでしょう?おっぱいの下、汗かいてますよ」

身を捩る程の抵抗は抵抗とは呼べず、器用なトキヤはするするとブラウスを脱がし挙句の果てには背中にあるブラジャーのホックを外してお気に入りのブラジャーは床にポイと放られた。

「や、めてよ」
「本当に?やめてほしいと思ってます?」
「そん、な、っん」

それなりにあるおっぱいを持ち上げられ、所謂下乳をはむっと食された。
そこはじっとりと汗をかいている箇所であるのに。

「ん、しょっぱいですね…」

恍惚とした眼差しでおっぱいを凝視するトキヤは変態だ。
でも、汗を舐められて悦んでいる私も大概変態だと言えようか。

「ここは甘いのに、」

ここ、とぷっくり立ち上がって固くなっている乳首を舌先でつつかれてピクンピクンと身体が揺れる。
おっぱいは弱いのに、トキヤは分かってて焦らすように嬲るのだ。

「っはぁん、」
「ちゅうう、ん」
「あっ、吸っちゃ、やぁ」

コリコリの乳首をちゅうちゅう赤ちゃんのように吸われて、腰がビクビクと痙攣を起こす。
反対の乳首は親指の人差し指でぐにぐに摘まれて、その痛いくらいの刺激がより興奮した。
トキヤに舐められ、弄られた乳首は唾液によって濡れておりそしてぷっくりと赤く腫れ上がった。
そんな卑猥な光景を目尻を下げてトキヤは眺めた。

「はぁ、名前ってばえっちですね…おっぱいがこんなに赤く色付いてる…」
「トキヤが、やったんじゃん…!」

恥ずかしくて睨み付けても、そんなことは彼は気にもならないようで視線を私のおっぱいからゆっくり下へと移動させた。

「…おや、膝をモジモジさせてどうしたんです?」
「!」

どうしたもこうしたも全部トキヤがやったことだ。
あんな風に乳首を弄られて感じないはずがない。
トキヤだってそんなこと分かりきっているのに、えっちの時のトキヤは酷く意地悪だ。

「足を開いて…」
「やっ」

両膝に手を添えてグッと力任せに開かされてしまう。
なんでミニスカートを穿いてしまったんだろうとデートで気合いを入れようとした数時間前の自分を恨む。

「ふふ、可愛い下着ですね…ブラジャーとお揃いですか?」

薄ピンクのレースやリボンをサイドにあしらった女の子らしい下着。
そう、この日のデートのために買ったお気に入りの勝負下着だ。

「こうやってえっちな下着で私を誘うんですから、貴方も満更じゃないってことですよね」

クスクス笑うトキヤに顔がカッと赤くなる。

「ほら、私がおっぱいを弄ったせいでここがどうなってるのか、教えて下さい」

パンツの上からおまんこの割れ目をなぞられる。
待っていた刺激に身体がビクビクと跳ねた。

「っはぁ」
「思った以上に濡れてますね。パンツの上からなのにこんなにぬるぬるですよ」

トキヤが人差し指でパンツ越しにおまんこを弄ればくちゅくちゅとはしたない液が泡立つ音が鮮明に鳴った。

「やだっ」
「嫌じゃないでしょう?期待してたくせに…」

そう、期待してた。
デートの時はいつもそう。
トキヤが好きなピンクや白の可愛いデザインの下着を着けて、露出の多い服を着て、トキヤが抱いてくれないかなっていつも期待してた。

「直接触って欲しいですか?」
「ん、触って…私のここ、いっぱい弄って…」

自らの手でパンツをゆっくりと下ろす。
おまんことパンツの間に銀の糸が引いて酷く恥ずかしい。

「素直な貴方も好きですよ…さあ、足を開いて」

好き、と言われてしまえば私は従順に彼に向かって足を開いた。

「ああ、おまんこがぐちゅぐちゅに濡れてますよ」
「っんん」
「ここ、よく見せて…」

足の間に入ってきたトキヤは両手でおまんこを左右に開いた。
冷気に晒されて、それまでも快感となる。

「えっちなピンク色ですね…可愛い…」
「んっ」
「おや、言葉で感じたんですか?またとろとろ溢れてきてますよ」

トキヤの熱い視線が私の一番恥ずかしいところを射抜いている。
しかもトキヤはぐっと顔を寄せてそのおまんこのすぐ側ですんっと鼻を鳴らした。

「!っトキヤ、」
「やらしい匂いがしますね…。汗と貴方のお汁が混ざって、えっちな匂いです」
「やだ、やめて、トキヤっ」
「どうして?こんなにいい匂いなのに…」

そう言ってトキヤはおまんこにちゅうっと吸い付いた。

「ぁんっ」
「味までやらしい…しょっぱくて甘い…」
「ばかっ、ばかトキヤ!」
「あんまり抵抗するともっと酷くしますよ?」
「っや、やだぁ」

私が大人しくなったのを鼻で笑って、トキヤは再度おまんこに舌を這わせた。
ピンク色のおまんこの襞を舐められると腰がビクビク揺れて、またとろとろとえっちな汁を溢れさせてしまう。
舐めてもキリがないですね、とトキヤはおまんこの穴に舌を尖らせて入れて、ちゅうちゅう吸った。

「っはぁ、あんっ、トキヤっ、きもちぃ、」
「ん、ぢゅうう、ん、」
「きもひぃ、よぉっ」

じゅるじゅるいやらしい音が静かな部屋に響く。

トキヤは舌でおまんこを弄りながら、その高い鼻を使って赤く硬くなっているクリトリスをグリグリと刺激した。

「っああぅ、クリ、クリはだめぇっ」
「ちゅう、ぢゅるるっ、」
「やぁ、イっちゃ、イっちゃうぅぅ」

びくんっと腰を跳ねさせて私はあっさりと達してしまった。
ビクビクが治まらない腰と、とろとろとおまんこから溢れる汁はお尻を伝って床を濡らしている。
はぁ、はぁ、と荒い息を整えようと目を閉じてじっとしていたら、そのヒクヒクするおまんこに熱くて硬いものがあてがわれた。

「っ」
「私も、気持ちよくして下さいね?」

ガチガチに硬くなって天を仰いでいるトキヤのおちんちんの竿がおまんこの割れ目をぐちゅぐちゅと擦る。
亀頭はぽってりと腫れていて、鈴口はもう開いている。
ああ、これが私のおまんこに入って奥までガツガツと突くことを想像したらまたとろりとお汁が垂れてしまう。

「っはぁ、早くっ」
「早く、どうして欲しいんです?」
「早く、挿れてぇっ」

無意識に揺れる腰。
それでもトキヤは熱っぽい眼差しで私を見下ろし、いやらしく笑うのだ。

「ちゃんと言わないと分かりませんよ?」
「っ」
「さあ、名前?」
「っ、トキヤの、おっきくて、ガチガチのおちんちんでぇ、私のおまんこぐちゅぐちゅに突いて…っ」
「突いて、どうして欲しい?」
「あぁっ、いっぱいイかせてっトキヤの精子、奥にちょうだい…っ」
「っええ、いっぱいイかせてあげますよ…!」

ズン!と一気に入ってきたトキヤのおちんちん。

「っあぁあん、っあ、っひゃあっ」
「どこ、が、イイんです、?」
「んあっ、おくっ、奥がイイっ」
「ここ、ですか?」
「っひゃああっ、そこっ、イイよおっトキヤぁっ」

ガツガツと奥まで突く。
トキヤの長くて太いおちんちんは奥までグッと届いて子宮の入口をガンガン突いた。
大きくなった亀頭が抜く度に内壁を擦って酷く気持ちいい。

「ああっ、名前っかわいいです、名前っ」
「トキヤっ、とき、やぁ」
「っはぁ、もう、出ますっ」
「っん、奥に、奥で出してぇっ」
「ええ、出し、ますよ、っ」
「っあぅ、あぁぁぁあっ、熱いのっ来てる…っ!」

ドピュッドピュッと膣の奥に熱い精液が叩きつけられるのを感じて、私もほぼ同時に達した。

イったばっかりの気だるい身体をそのままに寝そべっていたら、汗でおでこに張り付いた前髪を掻き分けて、トキヤはそこにキスをするのではなくその汗を舐めとるようにぺろぺろ舌を動かした。

「トキヤ…?」
「ぺろ…。おいしい…また汗をかきましたから、今度は全身舐めてもいいですか?」

至極真剣な目で見つめられて本当にトキヤってば変態なんだなと改めて思った。
そうして、それに身体を熱くさせる私もめでたく変態の仲間入りである。




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