※ロコウィンロコでいちゃいちゃ。 ふたりあそび 僕の膝に座っているウィンディをぎゅうぎゅうと抱き締めたまま、テレビに映るよく知らないドラマを眺める。 別にドラマを観たい訳じゃないけど他に番組もないし、夜中だから外で練習する訳にも行かない。 おまけにリトルギガントの宿舎にはほとんど娯楽がないのだ。あっても外で遊ぶ物ばかりだし。 こんな時は以前イナズマジャパンの宿舎でやらせて貰ったテレビゲームとか言うやつがあればいいなと思う。マキシも携帯用のなら持ってたけど、あれはみんなで遊べないし。 それよりこのドラマってコトアールで放送してた番組だ。もしかして各エリアごとにその国に合わせた番組を流しているのかな。 「ロココー」 ぼんやりとそんな事を考えていると、腕から抜け出したウィンディが僕の頭に顎を乗せて退屈そうな声を出した。 「ヒマだから何かしようぜ」 「何かってなに?」 「…………」 黙ってしまった所を見ると何も思い付かないらしい。僕だってそうだ。 結局また視線をテレビに戻しドラマの続きを見る。恋愛物のようだけど内容はあまり把握していない。 しかも適当に眺めているとベッドシーンに突入してしまった。深夜ではないからあまりいやらしくはないけど、誰かと一緒な時にこういう場面になると気まずい。 チャンネルを変えようとリモコンを手に取りはしたが、ウィンディが観ているのですぐに床へと戻す。こういうのに興味はない物だと思っていたから意外だ。 「……なぁ」 「んー?」 テレビを正視できずに視線を泳がしていると、ウィンディが今度はぺったりと腰に抱き付いてくる。 どうせまたヒマだとか言い出すのかと思っていると、次に発せられた言葉は意外な物だった。 「俺たちもエロい事してみねぇ?」 「……は!?」 聞き間違いかと思い顔を合わせようとしたが背後に居るために見えない。 ウィンディはそれに気が付いたのか腰にあった手を離し正面へと移動してきた。 「だって恋人同士はするモンなんだろ?」 「そう、なのかなぁ……?」 僕たちはいわゆる恋人同士という関係だ。でも恋人らしい行為と言えば今みたいにくっつくとか、たまに軽くキスをする程度。 なのでいきなりエッチな事をするというのは段取りを踏んでない気がするんだけど、どうなんだろう。 「どうせヒマだし、やってみようぜ」 言いながらウィンディは男らしくシャツを脱ぎ始め、普段はユニフォームに隠れて見えない肌が蛍光灯の下に晒された。 お互いの裸を見るのは初めてじゃないけど、エロい事をしようなんて言われれば否が応でも緊張してしまう。 「ほら、ロココも」 「う、うん」 言われるままシャツを脱ぐと、ウィンディが僕の胸に手を置いて向かい合う形で膝に座った。 「男同士ってどうやるんだろうな?」 疑問を口にしながらも手はちゃっかりと僕のズボンに伸びている。 ファスナーを下げて中から引っ張り出したモノを掴まれ、まじまじと見られるのが恥ずかしかった。 「やっぱりロココのってデケーな」 「そ……そう?」 他人のはあまり見た事がないからわからないが、どうやら僕のは大きめらしい。 とは言っても僕は身長が高いほうだから体格に比例しているだけなんだろう。 「あっ!」 僕のを眺めていたかと思うと急にウィンディが手を動かし始め、中心から伝わる刺激に身体がぴくりと反応する。 「ウィンディっ」 「なぁ気持ちいい?」 悪戯っぽく言われた質問に首を縦に振って答えると嬉しそうな表情を浮かべられた。 何だか悔しくなったので僕も負けじとウィンディのズボンに手を突っ込んで中のを弄ってみる。 「あっ、ロココぉ」 掴んだそれを自分のを触る時みたいに扱くと、ウィンディの口から今まで聞いた事のないような高い声が響いてドキドキした。 「ん……ロココに触られるのって気持ちいいな……」 しばらく手を動かしているとウィンディが僕に擦り寄ってきて裸の上半身同士が密着する。 いつもは冷たく感じる肌が熱くなっていて興奮しているのがわかった。 「あっ、んぅっ」 ふと思い立ってウィンディのを掴んでいた手を離し、今度は自分のと一緒に握り込む。 すでにお互いの先端からは先走りが流れていて、扱くとぬちゃぬちゃといやらしい音がした。 「ロココっ、俺イキそう……」 「あっ、僕もっ……」 僕の手が邪魔で移動したウィンディの手が先っぽあたりをグリグリと刺激してくるのが堪らない。 宣言をしてから程なくして、掴んでいた二人分のそれがビクビクと脈打ち掌に熱い液体が放たれた。 「……なんか違う」 「違う?」 洗面所に行き手を洗ってから部屋に戻ると、床に転がったウィンディが唸るようにして言う。 「エッチってまだ続きがあるよなぁ」 「あ……うん……」 そんな事を聞かれてもどう答えればいいのかわからずに言葉を濁す。 続きがあるとすれば多分、どちらかが相手に突っ込むんだと思うけど。 「そうだ、大人に聞けばいいか!」 「それはダメ!!」 ウィンディは何の気なしに言ったのかも知れないが、僕たちの関係を大人に知られる訳には行かない。しかもエッチの事だなんて。 「続きはまた今度説明するからさ」 「なんだ、知ってんのかよ」 本当は同性でのやり方なんて知らないけどこの場合はウソも仕方がない。 ウィンディの期待に満ちた瞳に罪悪感を覚えつつ、今日はひとまず眠りについた。 数日後、僕が外国のエリアで慣れないインターネットを使っていたのは内緒の話だ。 end もう二人とも受けでいいよとか考えていた結果。 |