※辺成でエロくはないけどヤってます。



目標、二分以上



 明日は部活が休みなため、俺は後輩兼恋人の成神を家に呼んだ。
 ヤりたい盛りの中学生が家に恋人を呼んでやる事なんてひとつしかなくて、俺たちも例に漏れず先程まで行為に没頭していた訳だが。
「先輩ってさぁ」
「なんだよ」
 ベッドに潜ったまま使い終えたコンドームをつついて遊んでいた(なにが楽しいのかは知らんが)成神がぽつりと呟いた。
「早漏ですよね」
「ばっ……違ぇよ!」
 自分でも少しばかり気にしていた問題をはっきりと言われ瞬時に反抗する。
 すると成神は身体ごとこちらに向き直り、指を立てて説明を始めた。
「挿入から射精までの時間が二分未満の場合は早漏らしいですよ。こりゃ決定ですね」
「お前、中一のクセになんでそんな知識があるんだよ!」
 まるで常識だと言わんばかりの態度に嫌な汗をかいてしまう。
 初めてヤった時もいつもと変わらないテンションだったため、本当に初めてなのかと疑いたくなったくらいだ。
「安心してください、ネットです」
 俺の心を読んだかのように成神が情報の入手経路を説明する。
 それは良いが、だから何で早漏云々を調べてんだよ中一が。
「治しましょう」
「は?」
 ぶつぶつと呟いていると不意に成神が言った。
「だから早漏を治そうって言ってるんです。毎回中出しされて後がしんどい俺の身にもなってくださいよ」
 情事後の成神がいつも風呂場で格闘をしているのを知っているため、そう言われればグゥの音も出ない。
 だからコンドームを付けてるんだけどよ。でもやっぱり生のほうが気持ちいいのは確かなので渋々と了承する。
「じゃあここに座ってください」
 ベッドの端を叩く成神に言われるまま腰を掛ける。ちなみにヤった直後なのでまだ裸だ。
「イキそうになったら言ってくださいね?」
「は? ちょっ……!」
 何をするのかと思えば成神はいきなり俺の前に屈んで自身を銜え出した。
「おい、さっきヤったばかりだろ!」
「ひゃまっててくあはい」
 銜えたまま喋るな!! 微妙な振動が気持ちいいんだよ!
 文句を言いながらも気持ちいいわ成神の上目遣いが可愛いわで、結局は好きなようにされてしまう。
 だからヘタレとか言われるんだろうな、俺……。
 太腿の間にいる成神が俺自身の先っぽを舌先でチロチロと舐めつつ竿の部分を手で包んで扱く。
 そうして竿の横側を舐め上げたり陰嚢を揉んだりしてから、口を大きく開けてぱくりと亀頭を銜えた。
 この成神の、小さな口をいっぱいに開けてグロテスクな肉棒を銜えている姿が何だかいけない感じがして好きだ。
 喉奥まで自身を含まれキツく吸われると次第に射精感が高まってくる。
「うぁっ……も……」
「イキそうですか?」
 成神のツンツンと跳ねた髪を掴み引っ張れば口を離して見上げてくる。
 素直に頷くと途端に手も離され、破裂寸前の息子が寂しく放置された。
「はい、じゃあしゅーりょー!」
「え? いやいや……え? マジで?」
 ここまで煽りながらのまさかの終了宣言に間抜けな声を出してしまう。
「射精感が治まったらまた言ってくださいね! コレを一日三回すれば早漏が治るそうですよ」
 こんな寸止めを繰り返すなんてお前は鬼か。
 いや、小悪魔のほうがイメージに合ってるな……じゃなくて!
「生殺しじゃねぇか!」
「まぁまぁ。四回目はイかせてあげますから、頑張ってください。俺のために」
 ちゃっかり『俺のために』なんて言うのがコイツらしい。
 これから毎日これをするのか考えると悔しいので、とりあえず四回目は思い切り顔にぶっかけてやろうと心に決めた。



end

辺成辺っぽい辺成が理想です。


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