短編(♂) | ナノ

骸は馬鹿だ。




毎日のように繰り返されるそれはもはや日常となりつつある。

「名前、好きです。」

そんな言葉なんてなんの力も持たないのに。

「名前は、僕の事…」

まっすぐに俺を見て、酷く不安そうな瞳で

「…嫌い、ですか?」

そう尋ねる。





毎回毎回よく飽きないなと思う。
どうせ答えなんて分かりきっているのに
俺が骸を、嫌うはずないんだから




「好きだよ。」

だけど俺も馬鹿だ。
いつもいつも同じ言葉を骸に返す。

「この世の誰よりも、何よりも、」

馬鹿で可愛い骸は、こんな俺が好きなんだそうだ。











「骸を愛してるよ。」













   バカップル
(馬鹿同士)
(お似合いでしょ?)


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