骸は馬鹿だ。
毎日のように繰り返されるそれはもはや日常となりつつある。
「名前、好きです。」
そんな言葉なんてなんの力も持たないのに。
「名前は、僕の事…」
まっすぐに俺を見て、酷く不安そうな瞳で
「…嫌い、ですか?」
そう尋ねる。
毎回毎回よく飽きないなと思う。
どうせ答えなんて分かりきっているのに
俺が骸を、嫌うはずないんだから
「好きだよ。」
だけど俺も馬鹿だ。
いつもいつも同じ言葉を骸に返す。
「この世の誰よりも、何よりも、」
馬鹿で可愛い骸は、こんな俺が好きなんだそうだ。
「骸を愛してるよ。」
バカップル(馬鹿同士)
(お似合いでしょ?)