長編 | ナノ


三つ目


誰も なにもわからない世界で

私は必死に生きています




学園長のご厚意で、学園のお手伝いをすることを条件に 学園においてもらうことになりました

慣れないことばかり
知らないことばかり

でも 生きるためには頑張るしかないのです

このまま いつか 元の世界に帰れるかはわかりません

いいえ きっと無理でしょう

でも 帰れると 一握りの希望を持っていなければ 帰れるものも帰れない






「あ、天女さまこんにちは!」
「こんにちは」

小さな下級生が 元気に声をかけてくれます

「天女さま、茶屋にでも…」
「お手伝いがありますから…」
「手伝いますよ!」

上級生は そう誘ってくれたり 手伝ってくれたりします


みんな みんな 優しいひと




わたしはひとりじゃないですよね

みんなわたしをきらわないでくださいね

がんばるから

いっしょうけんめい おてつだいするから



ひとりじゃなければ

わたしは いきていけるのです







 


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -