長編 | ナノ


二つ目


気づいたら 知らないところでした

友達も家族も彼も

知っている人は誰もいません

コンクリートも電柱もなく

砂の地面に 木造の平屋

まるで昔みたいな着物を着た人たちが

じっと私を睨んでいて

あ、その服、テレビで見たことがあります

忍者の 忍び装束とやらですね

コスプレですか?

違うの?

じゃあ なんでそんな格好なの

私の世界では そんな服 もう誰も着てないのに













ねぇ だれか









わたしは しんだんでしょう

だったら てんごくにいきたいな

てんごくが だめだっていうなら

ゆうれいにでもなるから

どうか

だれか



わたしを ここから



わたしのせかいに



か え し て









 


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