長編 | ナノ


ひとつめ


グラウンドから、楽しそうなかけ声
裏の林から、金属の音


グラウンドは一年生かな
なにしてるんだろ
サッカー?


裏の林は六年生かな
きっと鍛錬だよね
潮江先輩?




あ、みんなが呼んでる




「名前ー!」
「今いくー!」

ひょいっと窓から飛び出してみんなの所へダッシュ。

「あら、どこへ行くの?」
「シナ先生!」
「新しくできたお団子屋に!」
「そう。気をつけて行ってらっしゃい。」
「「はーい!」」

ほほえむ先生に良い子のお返事を返す私たち。先生にお土産買ってこよう!

「あ、名前!」
「へーちゃん」
「どこいくの?豆腐屋?」
「お団子屋!」
「ふーん。俺も食べたいのだ。」
「一緒にいく?」
「八が怒るから遠慮する。」
「そう?」

またねー と手を振ってへーちゃんと別れる。おや、むこうから走ってくるのは作兵衛くん?

「作くーん!」
「あ、名前先輩っ」

息を切らしながらぺこりとご挨拶してくれる。

「左門くん?三之助くん?」
「三之助です!」

また今日も迷子かなと思ったら案の定。

「さっきグラウンドの方でみたよー」
「ありがとうございますっ!」

しゅんって上級生顔負けで走り去る作兵衛くん。あとでお団子持って行ってあげよう。

「名前ー?いつまで寄り道するのー?」
「ごめーん!」

待っててくれる友達と出文表にサインして走り出す。お団子、楽しみだなぁ!








 < +


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -