長編 | ナノ





愛しています。
彼女と笑う貴方を。
彼女の笑顔を見ると何か変な衝動に駆られますが、なんとか抑えています。
だって、彼女が傷付いたら先輩は悲しむでしょう?
もう貴方の隣にはいられないけれど、貴方の悲しむ姿は見たくないのです。

貴方が幸せに笑えるなら、私はそれで満足なのです。














…そう思っているのに、時々泣きそうになります。
私は忍ですから、心を殺すことも容易く出来なければいけないのに。
傍にいたい。話がしたい。
触れ合いたい。
そんな自分本意な思いを抱く己が嫌いで、吐き出そうとするけれど、涙も声も出てはくれません。




もう、どちらも枯れ果ててしまったようです。








 


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