―前回のあらすじ(?)―
退院した 携帯使えない 道に迷う
車にひかれるがキノコの王子様に助けられる(説教付)
王子様に道案内を頼む(返答待ち) 以上
「私を交番に連れてって」
「……」
駄目だ。すごい顔してる
もう嫌悪感バリバリだもの
私この短時間でどんだけキノコに嫌われた?
「…助けたついでに助けてください」
「ふざけるな」
そういって去ろうとする青年
いやおいまてって。落ち着いて話を。せめて交番の場所を!!!
「わかった!わかりました!じゃあ場所だけ教えてください」
「…わかった」
話せばわかる青年ではなかった…が、交番の場所を紙に書いてくれた!
変なとこで優しい青年である。
「…これでいいか」
「うん、大丈夫。何とかなる…気がします。ありがとう」
「…じぁあな」
「部活頑張ってください。さよなら」
青年は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにもとの仏頂面に戻った
そして去って行った。
青年はなぜ部活に行くのかがわかったのかって顔してたけど…
休日にテニスバック背負ってれば誰でも気づくよ。
取りあえず、ありがとう青年よ。交番につかなかったら呪うけどな
「…交番探すか」
こうしてまた、私の交番探しの旅は始まった