「さて…と」


ここはどこだろう?


病院は聞いたことのない名前だったから多分私の家の近くではないと思うけど

県外…なんてことはないよな




ま、いっか。とりあえずケータイで検索検索…










ー該当する場所はありませんー






「…あれ?打ち間違えた?」



そう思ってよく確認するが間違えたところは一個もない




「ついにこいつも替え時か」



さて、どうしよう



困ったとき



困った時は…










…交番


交番なら地図かしてくれるかもしれない



でもどこにある?







ーガタンガタンー




電車の音?

振り返ると上に線路が見える





「駅…の近くならあるかもしれない」


とりあえず駅を目指して歩きますか












歩くこと数十分…?


「駅とおっ!」



てかここどこ?


まいった…迷子?

知らない土地で迷子は非常にまずいよ



どうしようと前も見ずにフラフラしていた






だから気づかなかった




赤信号に









やばいと思った時には遅い








至近距離にトラック








やばい死ぬ








まぁ、いいか






「おいっ!」


「え」



後ろからすごい勢いで引っ張られた

同時にトラックは私に少しかすっていく







「…おまえ!死ぬか!!」

「え…いや今回のは不可抗力…」

「はぁ?!」


「いえ!すいません…ありがとうございました…」


平然とつぶやく私に、目の前の救世主様は怒りが収まらないご様子


ものすごい形相で私のことをみた




「お前は赤信号でも渡れという教育をうけてきたのか」


「えー…そんな教育受けてたら17年も生きていけませんよ……探し物に夢中であまり見ていなかったんです」


「………はぁ…次から気をつけろよ」

これ以上言っても無駄だと思った救世主様は一言私に告げ去ろうとしたが…


そうはいかない



助けてくれたついでにもう一助けして行ってもらおう


「まって!」


「…なんだ?」





こうばん!!




私を交番に連れてって








そう言うと彼はとびっきりの嫌な顔を私に見せた














(それは)
(キノコの)
(王子様…?)



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