一万打感謝!!


こんにちは。管理人の来流です*
このサイトも無事に一万ヒットを迎えることができました。
私が小説を書き続けてこれたのは、みなさまの温かい拍手とお言葉と冷めやらぬ高杉さんと銀時さんへの愛のおかげです!
ありがとうございます!!
リクエストを募集しようかとも思いましたが、なかったら寂しいのでやめました。
小心者でごめんなさいm(__)m
二万打記念ではアンケートと一緒にリクエストも募集しようと思っていますので、これからもよろしくお願いします(*´∀`*)
ここから一万打記念小説が始まります。
長編の高杉さんと銀時さんに出張ってもらいました。
くだらない内容ですが、くすっと笑ってもらえれば本望です。
それではどうぞ。





* 高杉(黒)×銀時(白)


 まんじりと動かないで。
 猫耳同士、見つめ合う二人。

「──なんか喋れよ、高杉」
「……ェ」
「あぁ!?」
「触りてェ。いや、成長した銀時も想像以上に美人で可愛かったけど、猫耳で餓鬼のてめーも可愛いな」
「死ね」

 銀時は拳を震わせ殴りたいのを我慢しようとしたが、我慢しきれず高杉の頭を叩(はた)いた。
 普段の高杉なら悠々と避けただろう。だが、この高杉にそのスキルはまだないらしい。痛ってェ…と涙目で頭をさすっている高杉は案外可愛いと銀時は思った。
 この高杉は記憶喪失で十歳までの記憶しかないと聞いている。誰の仕業なのか詳しく小説内ではまだ開かされていないが鬼兵隊総督の高杉に敵は多い。高杉自体の性格も性格だし自業自得だと銀時も思う。
 だが、同じ猫耳同士ということもあり少しは優しくしてやろうかと思ったが、それは銀時のいらぬ心配だったと確信する。
 記憶がなくても高杉は高杉だ。いろんな意味で、どう転んでも……。

「俺を見ての感想がそれかよ」
「その振袖を選んだのは俺か?センス良いな」
「そういうんじゃなくて!」
「てめーにはやっぱり白が似合う」
「だ・か・ら…っ!!」

 喚く銀時を黙らせるように、高杉は銀時を抱き込む。
 油断していた。中身は記憶喪失で幼い高杉でも、肉体的には全く変わっていない。幼くなっている子供の銀時にどうにか出来る訳がないのだ。

「高杉…っ、やめろ!」
「…………」
「おいッ、たかすぎ!」
「いつもみたいに晋助って呼べ。呼んだら離してやらァ」
「──なッ!?」
「…あァ。子供のてめーは痩せて骨ばってるから抱き締めると折れちまいそうで怖かったが、今のてめーはふっくらしてて抱き心地良いな」

 高杉は銀時の頬に自分の頬を擦り寄せる。
 それはまるで猫がマーキングするかのように。

「……仕方ねぇな。ちょっとだけだぞ、──…シンスケ」

 頬を赤く染めながら自分の名を呼ぶ銀時。そんな銀時に高杉は満足して銀時を抱えたまま寝転ぶ。
 あれほど喚いていた銀時が腕の中で大人しくされるがままなのが面白い。
 銀時の頭を撫でながら、高杉はもっと銀時を感じたくて静かに目を閉じた。





* 高杉(白)×銀時(黒)


「いつもの銀時じゃねェか」
「うっせ変態!近寄んな!!」
「てめーだって悦んでただろ?」
「それとこれは別だ!!」
「仕方ねェだろ?裏話的なことを言うと、白は管理人がエロを練習するためだけに作った裏中心の長編だし」
「──…まぁね。不本意だけど」
「もっと言うと当初の予定では十五話で完結」
「をい。今は確か十五話だよね?計算おかしいよね!?」
「色々増えたンだと。神威だって出る予定じゃなかったしな」
「どんな話だったんだよ…」
「締めは考え中だと」
「ちょっ、終わり決めてないの!?」
「黒はきっちり決まってンだけど、白はオチがなぁ……」
「オチなんて求めなくていいし!」
「候補に死ネタと女体化はないから安心しろ」
「ある訳ねぇだろォォオォォ!!」
「まァ、楽しみに待ってろ」
「銀さんは逆に怖くなったよ。白の俺って可哀想」
「そろそろ銀時迎えに行くかァ…」
「えっ、短くね?こんなので良いの?」
「銀時ィィイィィ!!」
「どんだけ白の俺に執着してんだよ!ちょっと落ち着け黒い獣!!」




*合流


「「…………」」

 一仕事(?)終わらせた白の高杉と黒の銀時が立ち竦む。
 無言で見つめる先にあるのは──。子供で猫耳、ロリコンをショタコンへと変貌させてしまった(推定)男性キラー、白の銀時を抱いて幸せそうな黒の高杉。
 二人とも口を開けて眠っている。

「やっぱ中身がガキだと高杉もやること可愛いな?」
「……」
「ちょ、自分に嫉妬って馬鹿じゃないの高杉!?刀を仕舞え!!」

 高杉を羽交い締めにして必死に止める銀時。
 そんな騒ぎのせいか、眠っていた二人が目を覚ます。二人とも目を擦り眠そうだ。
 和やかな二人とは別に、怒り止まらない高杉は起きたばかりの黒の高杉を引き摺って向こう側へと連れて行く。

「はふ…っ。眠い」
「さて。ここからは高杉達が喧嘩を始めたので銀時’sでお送りしまーす」
「自分と喧嘩って、不毛だな」
「まぁな」
「どっちも銀時って解りづらいな。一応、俺は白の方の猫耳子供銀時!」
「俺は黒の銀時。俺が二人って、豪華じゃね?」
「高杉は二人もいらないけど」
「あと一人、長編には白+黒ってのにも高杉がいるぜ?」
「げっ、三人!?いらねー。……どの高杉が人気あるんだ?」
「感想を聞くのは白と白+黒だな。白はもっと銀時を苛めてほしいって高杉にラブコールが届いてたけど」
「こっちの身も考えろって。無理!あいつ絶対に俺を腹上死させるつもりだって!!」
「嫉妬深くて性欲強いってあり得ねぇよな?」
「白+黒の高杉はどんなやつ?」
「強引だけど、真面目っぽい」
「高杉がまじめぇぇえぇぇ!?」
「うん。今回の企画に招待したら、子供の子守りがあるから無理って言われたぜ?」
「子供??」
「白+黒の俺曰く可愛いいらしいぜ?あ、白+黒はほのぼの連載中で〜す」
「いいなー。俺もそっちがいい!ほのぼの話やりたい!!」
「白じゃ無理だろうな」
「……確かに」

 喧嘩というか、白の高杉による説教部屋が終わり、二人の高杉が帰還する。
 白の高杉は未だ怒ったままで、黒の高杉に至っては起きていない。説教をされていても、ずっと眠っていたようだ。目を閉じたままの頭はかくんと揺れ、船を漕いでいる。

「──銀時、帰るぞ」
「たかすぎ」
「俺以外の男と寝たンだから、帰ったら仕置きは覚悟しろよ」
「てめーだって俺を抱き枕にするくせに」
「抱き心地良いてめーが悪い」
「おんなじこと、あっちの高杉も言ってたぜ?」
「……」
「どうしたの、高杉?突然黙って」
「……よく考えたら、俺が二人ってのもイイな」
「「はぁ?」」

 銀時’sがハモって高杉を見つめる。
 その声に、眠っていた黒の高杉がやっと起きる。

「何言ってんの?」
「高杉二人なんて手に負えないし」

 反論する銀時’sを尻目に、高杉は口元を歪め嗤う。

「俺が二人いれば上と下同時に攻めてやれるし、二輪挿しも出来るぜ?」
「「死ね!!」」
「そう思わねェか、俺」

 白の高杉に問い掛けられ、じーっと傍観していた高杉は、手に負えないとばかりに銀時二人を両脇に抱えて逃げるように走り出す。

「待てこらァァアァァ!!」

 叫ぶ高杉とは裏腹に、抱えられた銀時’sはなぜか拍手をしている。

「「高杉頑張れ!!」
「シンスケって呼べ。何度言わせンだ?あと二輪挿しってなんだ」
「「…………」」
「銀時?」
「「一万打ありがとうございました!!」」

 銀時’sが答えられないまま強制終了──。





長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
(2011.6.10)



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