今日から学校休みです。というか自由登校期間に入ったので、私は学校行きません。


「というわけで暇なんだよね」
『またの機会にお電話ください』
「……切られた」


あまりの暇さにさっちんに電話したら案の定きられました。というかやつの電話の切り方がひどい。というかドライすぎる。


「うおあああだって暇なんだよおおおおお。家には誰もいないし、学校行ったってみんな勉強してるじゃん、私邪魔じゃん!そして後輩どもは授業中じゃんかあああ」


ベッドの上でゴロゴロ転がりながら叫ぶ。傍から見たら滑稽だろうが知ったことか。
とりあえず、枕元に置いてあったケータイゲーム機を開き、未だ確認してなかったすれ違い記録を確認。かなりの人数とすれ違っているけど、これ多分駅ですれ違った人たちだと思う。試験会場に持ち込んでるような人間はあんまいないだろうし。


「……録りためてたテレビみよう、そうしよう」


一応受験生ってことでテレビを見るのは控えてたから、今までのを消化しないといけない。そのうち録れなくなってしまう。


「どれから見よう……つか一番古いの9月のなんだけど、今12月よどういうことよ」


とどのつまり、私が本格的に勉強しだしたのがその頃ってことですよね。遅すぎやしねえか私。弟にはちゃんと勉強するんだよって伝えとこう。言われなくても衣織のようにだらけたりしないからって言われそうで凹むのがオチだけど。


「あー……宮地くんと出かけるまであと3日あるし、それまでなにして……服決めよう。当日の服」


こういうのは親や弟の居ぬ間にやっておくに限る。見つかるとからかわれるに決まってるんだから。


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