帝人と正臣とヨシヨシ
2011/12/23 23:34

ギャグを書こうとしてギャグじゃなくなった\(^p^)/




































「帝人帝人ー!大ニュース大ニュース!!」
「なんなの正臣、下らないことだったら殴るよ?」
「帝人の愛が痛いっ!?ってそうじゃなくて―――」
「御免ね三好くん。こんな天気にこんな馬鹿に付き合ってもらって。無理せず帰ってくれていいんだよ?正臣は無視してくれてかまわないからさ」
「なんなの帝人そんなに俺を苛めて楽しいか?」
「いいや全く」
「ええー…」
「あの、帝人くん」
「ん?どうしたの三好くん」

「家に、帰れなくなっちゃった」

「………は?」


夕方ごろ、三好くんと正臣がやって来た。……ずぶ濡れで。
まあつまり、正臣が三好くんを半ば無理矢理カラオケに誘ったはいいが、終わった後の外は活性化した秋雨前線のせいで大雨な訳で。
濡れるのを覚悟して駅に向かったら雨で電車が運転見合せになっているせいで三好くんは帰れないし、同じ状況のひとで駅がごったがえしているから、ひとまず僕の家に逃げてきたらしい。……うんまあそれはいいんだけど。
「僕の家じゃなくて正臣の家の方がよかったんじゃないの?」
なんせ僕の家はボロを十個付けても違和感がないくらいのボロアパートだ。今日もこの雨でアパートが壊れないか戦々恐々しているというのに。
「何が楽しくて男なんか家に連れ込まなきゃならないんだよ。杏里並のナイスバディな可愛い女の子ならともかくさぁ」
「……とりあえず三好くん上がってよ。正臣は帰れ」
「えー」
「帰るのが嫌なら正臣は廊下にいれば?僕は止めないよ」
「後生です帝人様是非私めに雨の凌げる空間をっ!」
「紀田くん、そこまでしなくても―――っくしゅん!」
「うわ、大丈夫?三好くんほら早く中に入って。正臣、何ぼーっとしてるのさっさと入りなよ」
「帝人がデレた!?」
「……正臣ー今すぐこの扉を閉めて鍵をかけてもいいんだよ?」
「スミマセン入れてクダサイ」
僕と正臣のやりとりに三好くんはくすりと笑った。でもなんだか元気が無さそうだから早くなんとかしないと。
取り合えず三好くんと正臣を家の中に引き入れ、バスタオルを渡す。そしてやかんでお湯をたくさん沸かす。生憎このボロアパートはお風呂がないから毛布と着替えを引っ張りだす。……タオル、もう少し要るかな。
「ヨシヨシー?おいヨシヨシー?」
タオルを渡そうと思って二人に視線を向けると正臣が三好くんの肩を叩いていた。それにはっとした顔になるも直ぐにぼんやりとした顔になった。
……まさか。
ぺたりと三好くんの額に手を当てる。やけに熱い。三好くんは焦点のあっていない目で僕を見た。……これは、やはり。
「正臣、三好くんの服を脱がしておいてよ」
「へ?……まさか帝人、そんな趣味が……」
「三好くん、風邪みたいだよ」
「……マジ?」
「うん、本気」




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