臨吉パロ
2011/12/11 22:55

目もあてられないほどひどい、が晒す←
例によって中途半端


















「……ん、?」
俺はシズちゃんと遭遇するというリスクを背負っても余りある価値があると思う仕事を終え、人間観察をしながら新宿に帰る途中、だった。
見つけてしまったんだ、君を。


まず目についたのは、ぴょこぴょこと元気に跳ねる鮮やかな赤茶の髪の毛だった。
純白に染め上げられたパーカーにラフなジーンズにTシャツ。一見小市民に見えるその服装。しかし、臨也は気づいていた。
彼が“小市民”なんてちゃちな枠には収まらないことを。
つまりは、彼は有数の資産家の息子だろうということだった。
無造作に跳ねる毛には傷みなど存在せず、女優顔負けの滑らかさが見てとれたし、肌は透き通るような乳白色。服は多分数十万円のブランド物だろう。それに、彼のちょっとした仕草には気品が漂っている。
それなりに上流層の人間を観察してきた甲斐があっての観察眼だった。
「(ふぅん……?)」
そんな彼が、お供(というより監視兼護衛)も付けずに池袋に繰り出すなんて、普通は考えられない。下手すると誘拐だのなんだので無駄な金や汚名を被せられる危険があるから、この手の親は子どもを単身外に出すことはしない。
普通は、そう。だから、今は異常なんだろう。




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