あとがき。




まず始めに、ギルティクラウン原作沿い連載【walk with..】、最後までお付き合い下さった方々、本当の本当にありがとうございました。

昨年のクリスマス頃から書き始め、およそ10ヶ月に渡る連載期間、負けずくじけず最後まで書ききることが出来たのは読者の皆様のおかげです。
思い出深すぎて、終わらせてしまうのが悲しいくらいです。ですが、連載としての2wはひとまずこれにて終幕。物語はまだまだ終わりません。
きっとまた、ふと思い出しては彼らの日常を書き出したりすると思います。その時は、ぜひお付き合いくださいませ。


そしてそして、もしもお心優しい方々いらっしゃいましたら、以降の後書きにお付き合い頂けると幸いです。
連載に最後までお付き合い頂いたサービスといいますか、おまけという名のアフターストーリーepilogue≠読むためのパスが、後書きの最後にあります。
後書きが面倒な方は最後までスクロールすっ飛ばしてどうぞそちらにもお目を通して頂ければと思います。物語の本当の終わりはepilogueにて。



まず、思い出話をしようと思います。

連載を始める前に、実は私某所にて小ネタとしてダリル夢を書いていました。
勿論最初は気まぐれに、アニメ8話のダリルくんが可哀想すぎて救済してあげたくなったのがきっかけでした。当時、シリーズ名としてつけたタイトル、それがこの連載タイトルの【walk with..】でした。

ひとりぼっちの彼に、寄り添う存在を。そんなイメージで生まれたのが、この連載のヒロインでした。
ただ、べったり一緒にいるのではつまらない。本当に一緒にいるのか、信頼していいのか。繋がりを信じていいのか、そんなふわふわと不安定な気持ちを形にしたら、始めは感情があるのに表現できない、あべこべのお人形のような子になりました。

最初は始めるだけ始めて、終わらせるかも分からなかったので非公開でちまちまと書いていただけでしたが、ダリルくんがパパを殺して泣いているシーンを見て「これは書かなければ」という使命感に駆られました(何故)。
多分、拠り所をなくした彼に居場所を作ってあげたかったのかなぁ。色々思うところはあれど、本当にキャラクター達が自由に動く連載でした。

みんながみんな、一本芯を持って生きていて、真っ直ぐで、でも思い通りになんていかない。そんな姿が大好きでした。
始めは受容的で、自分から意思を持って行動することの少なかったヒロイン。逆に、わがままでお坊ちゃんで、ある意味能動的なダリルくん。そんな二人が、最初は正反対のお互いに戸惑いながらも興味を持っていく、そんな姿をイメージして書いていましたが、そこからは本当に勝手にキャラクター自身が成長していってしまい、最後は私もおいてけぼりでした(笑)


あなたと歩く=Bそんな意味を込めた連載タイトル、即ち彼らの生き様、歩き続ける姿を画きたくて始めたこのお話。
空っぽだった心にたくさんのものを手にいれて、逆に失うことの意味を知ったヒロイン。彼女が誰かのために、と奔走する姿は、書いている私自身勇気や元気、強さをもらうことが出来ました。
私の中で、彼女はダリルくんにとってかけがえのない存在になれたんじゃないかと思います。アニメの中で最後まで何かが欠けっぱなしだった彼に、何かを与えられたんじゃないかと思ってしまいます。
思いを伝えることの難しさや、約束を守り続ける大変さ、繋がりを断ち切らぬままでいる怖さ。そんな繊細な人間関係を感じて頂けたら幸いです。


あー、本当に終わっちゃったんだなぁ。

epilogueも書き終えてからいまこれを書いてます。
本当に、すっからかんです。(笑)
本文中に全てのメッセージと彼らの思いを残してきたような感じ。後書きで補足するようなことが何も浮かびません。

これって逆に、幸せなことなのかも。


彼らと一緒に私が最後まで走り抜けることが出来たのは、本当の本当に応援してくださった皆さんのおかげです。
いつだったか、へたしたら毎日更新してるような時期もありましたね(笑)今では懐かしい。


この連載は、私自身をも大きく成長させてくれました。
長編を書ききる大変さだとか、その長さにどれだけの思いと成長を詰め込むかだとか、そんなことだけじゃなくて。
彼らの姿を画いていて、本当に気付かされたことがいくつもいくつもあります。最後までマンネリしない、本当に楽しい連載でした。

ですから、お話を読んで、もし読んでくださったあなたの中に、何かどんなに小さなものでも、革命が起こったなら。
私にとってこれ以上の喜びはありません。
また、このお話を読んで、ギルティクラウンという作品をもっともっと愛してもらえたら嬉しいです。


どうか、あなたの歩く道に、この作品が何かひとつでも軌跡を残せることを願って。

それでは長々とお待たせしました。
【walk with..】アフターストーリー、どうぞ心行くまでお楽しみください。







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