▼ walk with..のダリル君と夢主ちゃんに質問です。結婚はしましたか?ちなみに新婚旅行は本当にドイツに行ったんでしょうか?



待ってました

嬉しそうだな〜……

ダリルくんだってさっきから手いじりして落ち着きないじゃん

そう言うお前はニヤニヤしっぱなしな上に、……ほらキャンディー食べない。ラジオなんだから食事音立てるな

(もぐもぐ)

……。
ええと、じゃあ答えていくわけだけど、…フリップ出さなくても分かるよ!一応言っておくと、まぁある意味ネタバレなんだよね。
僕らの将来や、ローワンとの再会はそのうち番外編として書かれるみたいだから、詳細事項はお楽しみにってことにさせてもらうよ


あーレモン味おいし。じゃなくて……そうそう、今回は5年後よりもっとあと、ネオ・ロストクリスマスより10年経った私達でお届けするからね。えーっと、27かな?

足し算くらい迷わず出来るようになれよ……。
あぁ、質問の件ね。結婚?勿論したよ。僕が就職して1年経って、サーシェと僕の誕生日の真ん中くらいの頃に籍を入れたよ


ちなみにダリルくんの誕生日ばかり祝ってるけど、ちゃんと私の誕生日も祝ってくれてるんだよー

そりゃ当たり前だろ。僕はでかいぬいぐるみとかプレゼントしないけどね

最初の頃はブランドもの以外で何がいいかすごい悩んでたけどね

うるさい

ふふー。新婚旅行はね、ちゃんとドイツに行ったよ

ていうか、式と旅行いっぺんにやったからな

ローワン義足だし、亡命に近いからアメリカには来れなくて…。でもどうしても式挙げるなら見たいって言われて、ダリルくん結局折れたんだよね

……身内が誰もいないなんて味気ないだろ

ふふ、そうだね。ローワンは私とダリルくん二人にとっての家族だから

あとステラがうるさかったから

あはは!王子様だもんねぇ。まさかダリルくんがちびっこに弱くなるとはね〜

初対面で坊っちゃんだ!って騒がれるとは思わなかった

あぁ、あれドイツ語で坊っちゃんって意味なんだ?

そうだよ。おまえが中途半端に本に入れるから、ローワンのやつ教えたんだろうな。元になった人物だって

あはは、そっかそっか。ステラちゃんにはパパのお話も書いて!って言われちゃったし、お仕事頑張らなくちゃね

思ったんだけどさ、『キャンディのすきな死神』ってお前の半生だろ?
死神サーシェ、僕は坊っちゃん。嘘界はあのピエロだとしたら、ローワンはどれなんだ?


んー、まぁ厳密にはちょっと違うけど、そうだね、ちゃんと出てるよ

? どういうこと?

ローワンはね、死神の最初の宝物のキャンディー

あいつついにキャンディーになっちゃったのか

でもね、坊っちゃんやピエロ、キャンディーにもそれぞれたくさん意味が込めてあるんだ。
死神は始め、ピエロに頼まれてしぶしぶ仕事をする。これが自分で考えることをしなかった昔の私。仕事ならばと割りきるでもなく、命を奪うことの重みを知らなかった私


うん

ピエロはね、勿論嘘界さんでもあるけど、大きく捉えれば災厄……ロストクリスマスを意味しているの

そっか、お前、トライロストの裏側を書きたいって

うん。嘘界さんとの出会いも、いわばロストクリスマスの恩恵。そしてね、坊っちゃんとの出会いも、優しい町の人たちとの出会いも、たくさん見つけた宝物も、それを奪ったのも──全部、ロストクリスマスなんだ

……それで?

坊っちゃんは勿論ダリルくんだし、町の人たちは寝返った私を受け入れてくれた葬儀社のみんな。宝物は、私が何よりも守りたかった日常。それに、大切な人たち。
キャンディーは最後帰ってくるけれど、それは空っぽの日常……ピエロがくれた、たくさんの写真や私を守る術。私が出会い、大切にしてきたものは、ピエロが……父さんが、最後のいたずらみたいに持っていってしまったの


うん、

……ふふ、なんてね。そんな真剣な顔されたら照れちゃうよ

おいっ。なんだよ、茶化すなよ

あはは。そういう解釈もあるよってこと。
そうだなぁ、ダリルくんのお話もまた別で書きたいねぇ


僕の話?

何がいいかなー……っと、そろそろ時間だね

えええ?……まぁ質問には答えてるからいいけど……

あ、じゃあもうひとつサービスで答えるとすると、……あー!たいへん、ご飯の時間!

はいはい、さっさと締めるぞ

うんっ。えっと、お届けしたのは連載【walk with..】より、私サーシェと!ガタガタッ

僕、ダリル・ヤンでした。……ってあぁもう、落ち着きないなぁ、早々に出ていったよあいつ。
サーシェが言いそびれたから、僕から言っておくけど、……いま僕らにはもう一人、家族がいるんだ。その話も、そのうちにね。
気になるなら質問してみなよ、気まぐれに答えてやるからさ。

タイトルの都合上前略だったけど、……メッセージくれたあんた、ありがとね。




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