あとがき。 どうも!管理人の紅アオです! よ う や く !黒曜編完結と相成りました!!ここまでの長いながーいお付き合いありがとうございました!! それでは少し、思い出話をしたいと思います〜。暫しお付き合い下さいませ。 実のところ、黒曜編はぼんやりとしか内容が浮かんでおらず、これから書いていくヴァリアー編や未来編よりも漠然としか考えていませんでした。 なので、ほとんど最初の方は行き当たりばったりが多かったです。今読み返すと矛盾だらけでちょいちょい恥ずかしくなります…。 テーマは、今まで何度かお話してきた通り、ヒロインのトラウマからの脱出≠ナした。 いじめられたという過去、そして予期していなかった声帯の不調。大切なひとは皆武力行使を得意とする裏社会に通じる人たちで、そんな環境の中比較的ただの一般人であるヒロインがどんな道を選んでいくのか、というお話でした。 正直重かった。いやー重かった。何度もスランプに陥りながら一生懸命書き上げましたが、もう少しあの辺書き込んどけば良かったかなーなんて箇所は数え始めたらキリがありません。 いじめる側といじめられた側の心境の違いが一番難しかったですね。 ここだけの話、有香ちゃんは悪役にし過ぎたなぁと反省してます。 実は黒曜編を始めたときから、有香ちゃんは最後羽無と仲直りすると決めていました。それでいて悪の親玉は葵ちゃんにお願いしようと思っていたんですが…ぶったぎってしまいました。ハハハ 二度と元の形には戻れないだろうし、深すぎる溝はもしかしたら一生埋まらないかもしれない。 だけど、今伝えなかったら一生後悔する。自分の弱さと向き合うのは、痛くてつらくて、怖いけれど、逃げ続けるよりちゃんと向き合って乗り越えようとする心の大切さを、お伝え出来ていたらいいなぁなんて思います。 骸がああも一生懸命羽無にアタックしていたのに、どうして羽無は骸でなく雲雀を選んだのか、と疑問に思われた方も多数居たかと思います。 所謂、近すぎた≠ですね。あの、よくある「君は友達としてしか見れないんだ」ってやつ。 骸は近くに共感出来たり、逆に自分に無いものを持ったりしている人が居なかったので、羽無を大切に思いながらにして惹かれていくんですが、羽無にとって自分に無いものを持っている憧れっていうのは雲雀なんですよね。 お互い依存していることに違いはないんですけど、今まで関わってきた人間の数とその中身が違ったというだけで、骸は羽無を自分の唯一として、羽無は骸を大切なひと≠ニして見ていた。それだけの違いなのに、思い入れが全然違うみたいな。 羽無は骸を大切に思うからこそ、自立しなきゃと思うんです。負担をかけたくないって。 だけど、骸は逆にそうやって頼ってもらうことで自身の存在意義を見出だしていたので、羽無の決死の告白を、裏切りとして受け止めてしまった。 そんな二人のすれ違いも、書いていて個人的にはすごく面白かったです。 今回何故骸がこのようなおもーく依存しがちな人になったのかというと、世界大戦≠も望むその破滅への渇望の動機を考えてのことでした。 ただの復讐なら、マフィアを潰して終わりだったろうに。まぁ、彼個人の野心の問題もありますけど、私的には動機が足りないように思えたんですね。 それで、苦渋の日々の中たった一人希望に見えていた、己の唯一の人の苦しみを消すために、ということで世界を憎んで頂きました。 自分だけじゃないんだという安心感と、僕たち二人にしかわからないんだという優越と孤独の入り交じった悲しい気持ち。たった一人の大切な人が望むならば、と己の野望も重ねて世界をリセットしようと考えるなら、動機が足りるかなと。 ここで淡々と言っちゃうとなんかもう台無しなんですけど。 いろんな人の心が成長して、誰かと誰かの繋がりが発覚して、大きく前進することのできた僕届をお届け出来たかな、とそれなりに満足のいく結びになりました。 これからは、一般人だと思っていたヒロインがどんどん裏社会のマフィア事情に巻き込まれていき、またその中で何を感じ何を選び、そして何を伝える≠フか。 キャラ一人一人の、そしてヒロインの選びとる未来への道筋を、しっかりと画いていけたらいいなと思います。 よろしければ、まだまだお付き合い頂けますよう宜しくお願い致します! では、次はヴァリアー編完結でのあとがきにてお会いしましょう…! ご愛読感謝します!! 紅アオ 2012.04.28.Sat. [prev] [next] back ×
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