「やっぱ似合わないよなぁ」

燐のいつもは男子の長ズボンの制服に隠れている足が、惜しげもなく出されている。
膝上の裾にレースをあしらったピンクのプリーツスカートに、太ももに食い込む黒のニーハイ。

真っ赤になって、必死にスカートの裾を握って、足を隠そうとするその姿に、杜山さんグッジョブと心の中で呟いた。

「似合っとるよ」
「そ、そうか?」

そう言えばさっきより顔を赤くして嬉しそうに微笑む燐に、廉造は鼻がツーンとするのを感じて、鼻に手を当てると真っ赤な液体。

「志摩!」
「もう往生してもええですわ…」

鼻血だ、と理解するとクラクラしてきた。
慌てて駆け寄る燐に、志摩は本当に往生した。


死因:幸せ過ぎ出血多量
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11/06/10 緋色来知


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