「おいで、奥村君」そう言って両手を広げる志摩の腕の中に飛び込んだ。勢いをつけたからか、志摩はよろけたけれど、一歩足を後ろに引いたぐらいで、しっかりとは言い切れないけれどもちゃんと受け止めてくれた。優しく抱きしめられると、坊主のくせに、志摩からは爽やかな香水の匂いがして、息を思いっきり吸い込んでから、俺変態みたいだ、と思ってしまった。29.抱きしめる--------------恋する動詞111題でSSSお題:)確かに恋だった様11/11/02 緋色来知 ←