「この悪魔の魔障には……」
「ふんふん」

燐の隣に立つ雪男は燐に教えながら、視界に入る燐の尖った耳を見てイタズラを思いつく。

「……兄さん」
「えっ、あ、うおっ」

燐の耳元でささやくように兄さんと呼べば、驚いた雪男と反対側にイスごと倒れ込む。顔を真っ赤にさせて雪男に何か言おうとするけれど言葉になっていない燐に、雪男は満足そうに笑みを浮かべた。

12.囁く(ささやく)
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11/04/25 緋色来知

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