(1/2 来神) 「俺は君がだいっきらいだよ、シズちゃん」 俺の方が嫌いだと標識を振り回してたあの日、心の一番奥の隅っこの方でちょっとだけ期待してた。 この学校を卒業して、お互いが大人になったら、そしたらそんなこと言ってたなって笑いあえるんじゃないかって。 ほんとは、ほんのちょっとだけ好きだった。 ◎もう少し夢をみさせて 卒業式の日突き付けられたいつものナイフ。 鈍らない光を見て、なんとなく今までの期待はやっぱり期待でしかないなとふと思った。 だから最後に謝ろうと思う。 「もう手加減なんてしねえから」 いつかも笑い合えないのなら、せめて今俺に殺させて。 ◎背中を負うのは今日で終わり 「お断りだよ、君に殺されるなんてさあ」 制服で会うのもこれが最後。 だからせめて逃げずにお別れしようじゃないか。 俺にお前が殺されるか、お前に俺が殺されるか、もう一生会わないか。どの結果でもお互い思い出を美化して友達になろうじゃないか。 ◎ここでお別れ明日からはオトモダチ 期待してた、期待させられた、好きだった。 もうその期待は叶わないから、もう会いたくないから、なのにこれからのことを考えて視界が歪んでしまったから、視界の端で上がった奴の口角を視界のせいにして、言葉には聞こえないふりをした。 ◎その涙は美味しそうだ TITLE BY いつか消えます 拍手ありがとうございました! ついでにコメントいただけるとほいほい懐きます^^ |