「よぉ美莉!」 「あ、元親!」 日常を覗きましょう:元親 「やぁ元親。奇遇だね、元気?」 「まぁそれなりにボチボチな。一人なんて珍しいじゃねーか。何してたんだ?」 「職員室に用があって、ちょっと行ってきてたんだ」 「はーん、優等生も大変だな。先生に目ぇつけられてよ。優等生だからって色々面倒くせぇもん頼まれてんだろ?」 「確かに面倒くさいものはあるけど、後々お礼として良くしてもらっているし」 「(そりゃお前だから良くして貰ってんだよ)」 「でも結局は面倒くさいものは面倒くさいけどね」 「ははっ。そりゃそーだ」 「そーゆう元親は授業の帰り?」 「あぁ。移動授業だったからな」 元親の手には、教科書が握られていた 「ちゃんと真面目にやってるね、偉い偉い。皆元親が実は優秀で勉強熱心だなんて知ったらどう反応するのかな」 「おいおい、やめてくれよ照れるじゃねーか」 元親は見た目チャラ男で校風乱れている姿をしているが、実際のところ元親は規則は正しく勉強熱心な情に熱い男である 彼は校舎内をバイクで突っ走ったり鏡割ったり、非道を起こしたりとそんなイメージが強く見られがちだが、実はそんなことはない 良い悪いしっかりと言え、頭も良く頼りがいのある男として兄貴として慕われる姿がある 「お、そうだそうだ」 「ん?」 「もうじきテストあるじゃんか。もしかしたらまた教えて貰う教科が出てくるかも知れねーが、いいか?」 「なんだその事…。何時でもおいでよ。私で良いなら」 「お前だから良いんだよ。お前先生達の説明より分かりやすいからな」 「ちょっとやめてよ照れるじゃないの」 元親は分からない教科があったらよく美莉の所まで足を運んでいる 美莉が学園に転校して来て初めて対面して分からない問題を教えて貰う機会が出来た時、美莉の説明の良さに感動したらしくテスト前に必ずと言って良い程教えに行かして貰っている 「いつ頃にする?基本私は部活入ってないから何時でもいいし、部活がある元親に合わせるよ?」 「悪ぃな。今はまだテスト期間じゃねーから部活は休みにならないが、休みが出来た時また連絡するわ」 「分かった、待ってるよ」 「おぅ、んじゃ授業の準備するから俺は戻るな」 「それじゃ私も戻るよ。じゃ、またね」 「またな」 お前がいなかったら多分俺はこうじゃなかったかもな 「よぅオメーら!ちゃんとやってるか?」 「「「あにきぃ!!」」」 「もうじき先生が来る。しっかりとノートに一字句一語漏らさず書けよぉ!!」 「「「「了解しやしたぜ、あにきぃ!!」」」」 実はクラスの男子も勉強熱心 彼らの目標は、『打倒!伊達政宗!!』 |