「あれー?美莉!」

「あ、慶次!」





日常を覗きましょう:慶次






「今日も恋してるかい??」

「そうだねー、この学園の青春に恋してるねー」

「お!そうかいそうかい。にしても珍しいね、アンタが一人で屋上にいるなんて。いつもは教室で皆といるのに。まぁ俺もその中に入るけどね」

「あはは。いや、特に理由はないんだ。たまにはいいかな〜ってね。来てみれば屋上も悪くはないし。誰かサンみたいにここで寝ちゃう気持ちも分からなくもないしね〜(横目でチラリ」

「あはは…。言葉がかえせられないな」








慶次はサボり魔








「でもアンタも分かるだろ?ここの居心地良さを。ここは俺のお気に入りスポットなんだ」

「そうだね。あー、風が気持ち良い〜」

「アンタの髪、綺麗に風に靡くねー」

「そんなこと言ったら慶次だって同じじゃん。ポニーテール、綺麗に靡いているよ」

「お、てことはお揃い?嬉しいねぇ」

「あはは、そうだね。…ここにいると時間を忘れそうだよね〜」

「そうそう!数分ここにいただけなのにいつの間にか結構時間が経っててさ」

「…だからいつも遅刻ばっかしているんだ」

「なははー…」





慶次はサボり魔であり

遅刻魔でもある





「幸村とかいろんな人から聞くよ〜。慶次、アンタ結構授業にサボったり、遅刻したり、色々問題児じゃないの」

「あっれー?俺これでも普通に学校生活を送っているのになぁ」

「君の思う学校生活を一度聞いてみたいよ」





サボり魔であり遅刻魔でもある慶次は、よくまつや利家に追っかけられる姿を目にする

美莉は思う

この人は一体どんな環境で過ごしているのかと





「さて、そろそろ時間になりそうだから帰ろう。慶次、行こっか。私が隣にいる限り、遅刻なんてさせないんだから」

「お、そりゃ嬉しいねぇ。アンタがいれば俺遅刻しないですみそうだ。あの片倉先生の驚く顔が目に浮かぶよ!」

「あはは、確かに言えているかもね。予鈴まで残りあと五分、行こう慶次」

「おう!」



















「!?…前田が遅刻せず席に座ってやがる。…今日は雨が降るな」

「あはは、期待通りの反応ありがと先生!!」





後はちゃんと授業に受ければ完璧な慶次である

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