聞こえるのは、愚民の声 聞こえるのは、歓喜の声援 聞こえるのは、それは 「――ねぇ、見てご覧。あんなに人がいっぱいこっちを見ているよ?どいつもこいつもキラキラと輝いている目で私を見ているよ。あは、本当に面白いなぁ。まるで人が蟻、いやゴミの様だよ!だってさ、そう思わない?皆してまるで私を神様みたいに崇めたり拝めたり名前を連呼している。あははは!どっかの宗教主みたいな気分だよ!でも当たり前よ、そんな事!なんたって私は世界を守るあの【異界の万人】なんだから、当然よ!私がいてこそ皆がこうして居られるんだから!じゃなきゃ私が、私達が何の為に苦労してきたのだろうか!あなたもそう思わない?――」 その者は、笑う 楽しそうに、嬉しそうに ある者はその者を天使と言った ある者はその者を聖母と唱えた ある者はその者を神様と称し、ある者はその者を救世主と崇めた 「本当に本当にばっかみたい!滑稽、本当に滑稽よ!くだらない!くだらなすぎる!阿呆みたい!阿呆すぎる!この際こいつらを殺してあげたい!一瞬で、痛みなくて、そうすれば私を苦しむ事もなくなるんだ!あは、あははは!流石私!天才!完璧!」 その者は笑う 嬉しそうに、嘲笑って ある者はその者を狂っていると言い、ある者はその者を恐ろしいと言った。ある者はその者を悪魔と言い、ある者は破壊者と言った どれが本当でどれが嘘だか、それは分からない 「壊してあげるよ、お望み通り。皆がいれば怖くないでしょ?大丈夫、一瞬よ。一瞬で何も無くなるんだからね。あぁ、楽しみだなぁ…色んな世界でこーゆう趣味の人がたくさーんいたけど、彼らは壊した後何を見たんだろうね。あなたもそう思わない?」 嘲笑って、歪んで 燦 々 と 輝 く は 金 色 の 瞳 笑顔の中にある崩壊の兆し ‐‐‐‐‐‐‐* 崩壊の衝動に駆られ壊れたヒロイン ×
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